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帰る場所9

その首元に顔を埋め軽く吸い付くと、真志喜が小さく息を吸った。 次には弱点の耳に舌を入れる。 ピクピク震える体が可愛らしい。 「やっぱ真志喜、いつもより敏感」 「…っ」 恥ずかしかったのか、その眉がキュッと寄る。 それにクスクス笑いながら、今度は胸まで移動した。 チュッと先端に吸い付く。 なんでか真志喜の体はすごく甘い味がするから不思議だ。 「ほら、声出して」 「……る、さい…っ」 お。少しは調子が戻ってきたか? 今日初めての返しに口元を緩める。 大人しい真志喜も可愛いけど、やっぱり反応があった方が嬉しい。 少し強めに吸い付くと、真志喜は身を捩った。 それをやんわりと押さえつけ、胸への愛撫を続ける。 「っ、は、んんっ…ぁ…っ」 「…ふふ。いい声」 太腿をするりと撫でる。 真志喜の中心は硬くなり始めていた。 指先でその裏筋を軽くなぞる。 「ああっ…!」 それだけで真志喜は背を仰け反らせた。 だんだんとその白い肌が紅く色付いていく。 「真志喜。どうされたい?胸だけで満足?」 「っ、ぃや…っ。こっちもぉ…」 艶かしく腰を振る真志喜に、喉を鳴らした。 その唇を塞ぎながら、可愛らしく主張している真志喜のものを手で包み込む。 口を塞がれた真志喜からくぐもった甘い声が漏れ出た。 キスを続けながら、徐々に手の動きを早めていく。 「ん、んんっ。あ、あ…っも、だめ、ぇ…っ」 「いいよ、真志喜。真志喜が可愛く射精するとこ、俺に見せて」 「も、そ…いうこと、言うなぁ…っ。あ、ぁあ…っ、……っっ!」 腰を突き上げ、真志喜が熱を放った。 自分の手についたそれを、迅はペロリと舐めとる。 「なっ、やめろよバカ…!」 「真志喜、すっかり元通りだね。さっきまで俺にデレデレだったのに」 「っ、そんなんじゃ…っ」 「あぁそっか。今も十分、甘えん坊だね」

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