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17. 3
トロトロと…じっくり…。
何度も角度をかえて、気持ちを確認するような
キスをする。
懐かしい…
いつかもこんな風に蒼佑にキスされた。
俺が反応するのを楽しんでるみたいに。
あの時は…そう…
蒼佑に、いいように転がされるのが嫌で
必死で抵抗してた。
「……最後にしたの…いつ?」
吐息まじりに言われて、つい吹き出してしまった。
「それ、いつかも聞かれたよね?」
「そうだった?」
「うん。俺なんて言ったと思う?」
「………さぁ?」
「先生と、したのが最後…」
「 ……… 」
「あれが最後」
「……何年もたってるよ?」
「……ん。だからちょっと緊張してる…」
もう一度、今度は俺から口づけた。
舌を突っ込んで、蒼佑の舌に絡ませる。
蒼佑の首に腕を巻きつけて、更に肌を密着させようと
腰を擦り付けると、蒼佑の手が俺の中心をぐっと
握った。
「………っは」
「ふふ、、もう、パンパンだな」
「……ヤダ」
恥ずかしくて更に強い力でしがみつく。
ゆっくり上下に扱きながら、後ろにも手を伸ばして
少しずつ指を射し込まれた。
「はぁ…はぁ…」
「…すっげー 力、入ってる…」
言いながら一点を指の腹で擦る。
「あっ…!」
「…ほら、悦いだろ?」
俺は声も出せずにうなずいた。
ー 俺とは何年もしてないないのに…
何でソコすぐ分かるんだ。凄い。。
「…ヤバイ……ソコやめて」
前も後ろも達するほど刺激してこない。
ゆるゆる、わざと焦らされて身体中がムズムズした。
「痛くない?」
「…全、然」
ベッドにそっと倒されて、すぐに
俺の体をひっくり返してうつ伏せにする。
「腰上げて」
「え……? 何…する、の?」
「ほら」
蒼佑が俺の腰を抱えて強引に膝を立たせた。
首だけひねって後ろを見ると、俺の後孔に
蒼佑が顔を寄せるのが見えて、尻に息がかかった。
「………っや!!」
思わず仰向けに倒れて逃げる。
「こらっ」
「だって……恥ずかしい!」
「今さら何だよ」
蒼佑が面白そうに、もう一度俺の腰を掴んで
持ち上げようとする。
「ヤダヤダ!丸見えじゃん!
せめて電気消して!!」
俺の必死の抵抗に蒼佑が笑って、しょうがないな…
と、照明を落とした。
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