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ポツンと…1人残された、無駄に広い浴室で
ボディーソープを大量に出して体を洗った。
ー この感じ久しぶりだ…
蒼佑と別れて以来、誰も受け入れてないソコが
じんじん疼く。
蒼佑の事を想いながら
蒼佑を受け入れる準備をする。
ドキドキしながら…。
部屋に戻ると、蒼佑は枕を背もたれにして
だらりと座ってテレビを見てた。
上は裸で、腰にタオルを巻きつけて。
「さっぱりした?」
「う、うん。今日暑かったね……」
裸のまま肩からタオルを纏って出てきた
俺を見ずに、少し横に移動する。
隣に招かれてるのだと察して、吸い寄せられるように
そこに並んで座った。
会話が続かず、興味のないスポーツのニュースを
黙って一緒に眺めた。
「……ちょっとガッシリした?」
蒼佑がふいに俺の二の腕をつまんで、見つめる。
「え!? そう?」
「…うん。なんか昔は、ただただ華奢だなって
思ってた記憶がある」
「…まぁ、多少増えたかも…
先生もちょっと太った?ほっぺとか…」
「太ったって言うな!
体重はほとんど変わってないよ
ジム行ってるから」
「……へぇ…意外」
裸の上半身をチラチラ見てしまって
顔が熱くなる。
そんな俺の様子を見て、蒼佑がフッと笑って
テレビを消した。
「はい。おいで」
優しい声で俺の腕を少し強めに引いた。
その声を聞いただけで、下半身が熱くなる。
蒼佑の腿の上に跨がって、正面から向き合ったら
動悸で勝手に呼吸が上がっていく。
蒼佑の目がしっかりと俺を捕らえ
両手で頬や首筋を
調べるように撫で回してくる。
「肌は変わらず綺麗だな…」
「…っそ、そう?」
「…あれ?こんなとこにホクロあったっけ?」
耳の下、首筋をまじまじと眺めて、また撫でる。
「……っつ…知らない…そんなトコ鏡で見えないし…」
俺が応え終える前に、蒼佑がそこに吸い付いて
全身がビリビリしびれた。
直ぐに離れると、また探し物でもするように
手を滑らせて 舐めるように体を見る。
「せ、、せんせ……電気消して…」
「ダメ。全部見せて
櫂の変わったとこ…変わらないところ」
そうして俺の首を引き寄せて唇を合わせた。
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