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第17話
逃げ出すなよって言われたけどさ?
これってチャンスじゃない?
今、裸に彼シャツ状態なので近くにあったシーツを身体に巻き付ける。
よしっと…
幸いこの部屋の鍵は開いていた。
そろーっと開けて、部屋の外を見る。
人の気配はない。
どうやら誰もいないようだ。
そのまま部屋を抜け出してリビングへ行く。
「ひっろ…」
匡の家はビルの上層階らしい。
リビングの窓は下の街並みが見渡せるほどの大きさだ。
しかも、出てきた部屋以外にも部屋が何個かある。
とりあえず、服でも探すか!
俺は1番近くのドアを開けた。
書斎…かな?
本が本棚に沢山ならんでいた。
服はなさそう…。
次の部屋は…とっ、
あっ、風呂場だ。
見渡すとタオルの棚の横に俺が昨日着ていた服が畳んでおいてある。
「洗濯済み?ラッキー!」
シーツとシャツを脱ぎ捨てて着替える。
服があるならカバンとかスマホとかあるかな…?
あと、金ないと電車にも乗れないし…
そう思ってまた探索を始めた。
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