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第38話

「紹介するね、緋山と赤城と叶だよ」 説明によると… メガネの人が緋山さんでツンツン頭の人が赤城さん、眉毛に傷の人が叶さん。 「何してんの?こっちおいで」 紹介した後匡はソファに座った。 3人は向かいに立っている。 呼ばれた俺に視線を向けて。 「あっ、あの…服…」 「そのまま来てよ」 は? あの3人の前にこの服で!? 「嫌」 「じゃ、そこに居て」 そう言ってスタスタこちらに歩いてくる。 …? 服貸してくれんのかな? そう思って前に来た匡を見上げる。 「わっ!下ろせ!」 「暴れると見えるよ」 匡は俺を軽々と抱き上げてソファに移動する。 しかも!見えるって! 何がとは言わないけど下着付けてないから… 俺は暴れるのは辞めた。 そのまま匡が座った足の間に下ろされる。 いわゆる、バックハグ状態。 「ちょっ!恥ずい!」 「いーのいーの、これ俺のだから。名前はセイ」 俺の抵抗も虚しく無視された。 3人に俺を指さしながら紹介(?)してくれた。 「聖也さん、緋山です。よろしくお願いします。」 「赤城っす!」 「叶だ。」 3人も挨拶してくれるが恥ずかし過ぎてそれどころではない。 多分、というか各自に俺の顔は赤い。 離してくれるようもがくが、匡の力の方が強かった。 離してくれるどころか、逆に強まったような…?

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