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第37話

「あ、そうだ、後で何人か人紹介するから。来るまでにご飯食べよ。」 そう言って匡は部屋から出た。 俺もついて行くべき…? いや、腰痛くて歩けねーもんな… ここにいよ、必要なら呼びに来るでしょ しばらくして前回同様トレーにのせてご飯を持ってきた。 今回は2人分。 「あ、ありがと…」 「可愛い〜ねぇ〜、よしよし」 また頭をグリグリされる。 なんかさ、大型犬…?みたいな感じする 怒った時はハイエナかな(笑) なんでこう二重人格みたいなんだろ… 「二重人格じゃないからね」 っ! バレてる… 「顔に出てるよ。」 そんな当たり障りのない話をしながらご飯を食べ終えた。 しばらくして… ピンポーン、 インターホンがなった。 「あ、来たかも。」 匡が玄関まで迎えに行く。 「セーイ、こっち来て〜」 呼ばれた。 行くか… あ、俺今匡のシャツ1枚と勝手に付けられたネックレスしか身につけてない! えっ、どっ、どーしよ、 こんな姿で人前は無理! 「セーイ、セイ?」 すっごい呼ばれてる。 匡以外の気配もするから待たせてるんだろうな… でもな… 俺はドアの隙間からひょこっと顔を出した。 「あっ!」 ドアの外には匡以外に3人の人がいた。 俺を拉致った時の3人… メガネの人と、ツンツン頭と眉毛の人。

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