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第36話
「ちょっ!」
「大丈夫だよ、何もしない」
でも撫でる手は止まらない。
昨日の今日は無理!
それに一昨日もソファでヤってるし…
「あ、ちなみにセイのアパートも解約したから。」
ん?
……なんて言った?
解約?アパートって本人の同意なく解約できるんだぁ〜、へぇー、
絶対裏ルートだろ…
チラッと匡を見るがるんるんで俺の頭を撫でている。
なんかもうさ、何しても匡から逃げれない気がしてきた。
ヤクザの力なのか本人の力なのかは分からないが匡を怒らすとやばい。
普段はチャラチャラヘラヘラしてんのに怒るとなぁ〜…
「なんか悟ってない?」
「何しても匡から逃げれそうにないなって思っただけ」
「ふーん、まぁ逃がす気ないからね。逃げるなら鎖で縛って監禁するね。あー、足切るのもいーかもね」
そしたら俺がいないと生活出来ないでしょ?とこっちを向く。
こんなサイコパスなことを言ってるのに匡ならやってもおかしくないと思ってしまう。
やっぱり大人しく言うこと聞いとくべきだな。
はぁ、と俺はため息を吐いた。
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