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第40話
「どっか行くの??」
「うん、ちょっと親父に会いにね」
ふーん、親父って匡のお父さん…?
極道だよね〜…
「それで、セイに逃げられたら困るからコイツら連れてきた」
「もう逃げないよ」
「分からないでしょ、赤城と叶はセイのこと見張っとけよ」
「「はい!」」
どうやら見張り役に連れてきたらしい。
もう逃げる気というか逃げられる気がしないんだけど…
「よろしくっす!」
「よろしくな」
「よろしくお願いします…?」
こーゆー時って俺もよろしくでいいのか?
まぁ、いいか。
「社長は支度して下さい。」
「わぁーてる!」
緋山さんに掻き立てられて匡が支度に取り掛かる。
俺は多分このマンションで赤城さんと叶さんと留守番しとけばいいってことだよね。
匡が着替えようと立ち上がる。
俺はシャツ1枚だったことを思い出した。
「匡、俺ズボン履きたい。」
「あー、んー、」
曖昧な返事しか返してくれない。
「ねぇ、この格好やなんだけど。」
「そー言ってもねぇ〜、セイのサイズないんだよね〜」
「俺が着てたジーパンは?」
「捨てた」
…は?
何言ってんの?
「何勝手に捨ててんだよ!」
「俺が買ったやつしか来て欲しくないもん」
何がもんだよ!
服は服だろ!
え?じゃ、俺匡が服買ってくれるまで下着すらないってこと…?
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