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第60話

ん?…嬉しいってなんだ…? 考えても分からず、そのまま考えるのをやめた。 しばらくして、俺は寝落ちしてたらしく、夕方に仕事から帰ってきた匡に起こされた。 「セイ、起きろ、ソファで寝んな」 「んぅ〜」 「可愛いけど起きて」 「ん…はよ」 「おはよ」 あれ、もう夕方? 俺さっきまでテレビ見てたのに… …はっ! 「匡!テレビっ!」 「テレビ?勝手に見ていいよ」 「じゃなくて!出てたでしょ!」 「あー、うん」 「社長!?」 俺の中では一大事なのに匡はあっさり「うん」って肯定。 「俺っ、知らなかった…」 「だって言ってねーもん」 「言ってよ!」 「言った所でだろ」 あー、まぁ、そうか…? 丸め込まれてる気がするけど、確かにそうだ。 俺の性格上、直ぐに考える事を辞めてしまうため、そのままにしておいた。 「俺風呂入ってくるわ」 「いってらぁ〜」 匡がお風呂へと向かう。 俺は何しよ〜かな〜… あっ、料理でもしよーか! って言っても簡単な物しか作れないけど… ここに来てから匡が作った物か、デリバリーが多かった。 初料理でもするかぁ〜! 俺は冷蔵庫までうきうきで向かった。

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