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第81話
匡からの視線に耐えながらサラダを口に運ぶ。
やっぱシーザーだよなぁ〜、美味い。
「シーザー買うか、毎日食べさそ」
匡がなんか言ってる。
無視だ無視。
「お待たせしました〜」
「ありがとうございます!」
店員さんがオムライスを2つ持ってきた。
出来たてであろうオムライスからは湯気がたっていて見るからに美味しそうだ。
「やばっ、美味しそう…いただきます!」
俺は勢いよく1口目を口へ。
「あっつ!?でもうまっ!」
思ったよりも熱かった。
はふはふと空気を送って食べ進める。
ちらっと今日を見るとオムライスに口をつけることなく、こちらを見ていた。
「何?」
「美味しそうに食べるなって見てた。」
「食べづらいから見んな」
「可愛いから無理。それよりこっちもはい、」
「ありがと…う」
ホワイトソースのオムライスをスプーンにすくってくれた。
俺はスプーンを受けとるつもりだったが、差し出されたのはスプーンの柄ではなく、オムライスが乗っている方。
この公共の場所で男2人であーんしろと?
嫌だわ
「自分で食べる」
「ならあげない」
「なんで!?いーじゃん!」
「はい、あーん」
えっ、どーしよ、
誰がみてるか分かんないのに…
でもホワイトソース食べたいし…
俺はちらっと周りを見渡した。
みんな自分の食事に夢中のようだった。
これなら…
パクっとオムライスに食いついた。
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