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第82話
「お、食いついた」
「うっ…ま!やば!」
えっ、なにこれ美味しい!
次来た時はこれ頼もっと!
「それも食べたい」
「いーよ!はい!」
デミグラスソースの方を強請られたからスプーンにすくって口へ持ってく。
驚いた顔をした匡。
でも食べてくれた。
「デミグラスも美味しいでしょ?」
「うん、ホワイトもう一口いる?」
「いる!」
また口へ運んで貰った。
やっぱ美味しい〜!
「んまぁいっ!」
「セイさ、気づいてる?」
「ん?」
何?なんかあった?
あっ、もしかして口にソース付いてる?
手を口元に持って行って確認する。
「違う、そーじゃない」
「何?」
「食べるのに夢中っぽいけど、今俺らあーんしまくってたよ?」
「あ…」
恐るべしオムライス…
そういえば匡から2回も口に運んで貰ったな…
俺も運んだし…
途中で匡が驚いた顔をしてたのはこれか!
「早く言ってよ!恥ずいじゃん!」
「夢中で可愛いかったから。」
「可愛くないし!はずっ…」
恥ずかし〜、いくら夢中だったとはいえ…
ここ外だった…
いや、家だったら言い訳じゃないよ?
「まだ食べる?」
「いっ、いらない」
茶化すようにスプーンを差し出してくる。
でも美味しそう…
ちょっと考えたけど、何回かやってるならいいのでは…?
勢いよくパクっと食いついた。
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