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第83話
それから何回か食べあって、完食した。
食べてる途中におばさん夫婦の2人に「あついわねぇ〜」と言われたのは恥ずかった…
「次どこ行く?」
「俺服みたい!」
俺には匡が買ってきたパジャマくらいしかない。
昼間は下着と匡のシャツで過ごしているからそろそろちゃんとした服が欲しい…
「えー、彼シャツともこもこパジャマ可愛いじゃん」
「それが嫌なんだよ!」
「今日着てる服もあるじゃん」
「洗ったらないじゃん!俺は毎日ちゃんとした服を着たいの!」
「んー、まぁいーよ」
「やった!」
そんなこんなで服を見て、何着か買ってもらった。
てかやっぱ匡って誰が見てもカッコイイんだなぁ〜
横にいる匡を見上げる。
「何?」
「なんでもない」
今日だって買い物中にチラチラと女の人が見てた。
なんなら男性店員さんもガン見してた。
隣の俺は弟かなんかにでも思われてると思う。
「まだ行きたい所ある?」
「んー、マップ見せて」
「はい」
次はどこ行くか決めるためにショップセンターのフロアガイドを見る。
んー、特に行きたい所ないかも…
その時、電話音が鳴った。
俺はさっき買ったばっかだから誰かから電話なんか来ない。
「わり、電話きた」
「ん、」
やっぱり匡だった。
匡はディスプレイを見てからちょっと待っててと言い、離れて行った。
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