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第193話
聖也side
拉致られてからと言うと…
拘束はされてるが、割と快適笑
両手を後ろで縛られていたけど今は片足に鎖付きの足枷が付いている。
手が動かせるだけましか。
格子の前には必ず1人見張り役が居て、俺らを見張ってる。
でも、トイレ行きたいとかお腹すいたと言えばそれなりに対処してくれる。
さっき上から1人降りてきて、俺のスマホで写真を撮ってまた上に上がって行った。
俺のスマホって事は多分、匡か組長さんに送りつける気だろう。
それで無事に返して欲しければ1000万〜とか?
めっちゃ迷惑かけるよね…
てか、匡のメール無視して外出して拉致られるとか…絶対怒ってるよね…
うわー、ごめんよぉ!
これからはちゃんと言うこと聞こう。
そう決意した。
「こは大丈夫??」
「うん、ごめん」
「もう謝らなくていいってば〜」
「でも…ごめん」
「分かった分かった」
こははやっぱり女の子だ。
ここに連れて来られてからどんどんネガティブになってて…
やっぱり怖いよね。
俺が巻き込んじゃったから。
でも助けは来るって信じてる。
匡なら、俺の恋人なら助けてくれるって。
その状態が続き、拉致られてから次の日。
上の階が騒がしくなった。
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