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課題提出(5)※

「っん」 求めていた身体が歓喜するようにしなって、熱い吐息があふれた。今度は上から下に弾かれ、また往復する。それが次第に小刻みに、早い動きになっていく。時折指の腹で押し潰したり、中心を軸にゆっくり撫で回されると、あふれる声が止まらなくなった。 「あ...っん、ぅ」 「気持ちよさそー....桐谷、乳首好き?」 「すき、とかじゃ、ねぇ...」 「へえ。好きじゃないのにこんなに感じてんのか」 「あっ...んん...!」 ぎゅ、と強く指先で摘まれ、高い声が出た。痛みと快感が一度にやってきて、思わずシャツを手放し、香月の腕を掴む。そうすると香月はまた乳首から指を遠ざけた。中途半端な熱に侵された身体が熱のやり場を無くして身悶える。訴えるように目線を遣ると、香月は横に首を振った。 「桐谷、それはよくねえなぁ。それ、離すなよって言わなかったっけか」 「っ...、」 それ、と顎で指すのはもちろんシャツのことだ。見せつけない限り触れてやらないということなのだろう。香月の魂胆は丸見えなのに、逆らえないこの状況にただただ羞恥を煽られる。俺が渋っていると、香月は俺の顔を覗き込んで、余裕のある笑みを浮かべながら促してきた。 「桐谷。シャ、ツ」 「はぁっ...わかっ、てる、」 「持ってらんないなら、咥えてな」 決して強い強制ではないのに、そうしろと、命令されている気がする。香月の目を見る。香月は相変わらず笑みを崩さないまま、ほら、と促してきた。 本当に嫌なら、嫌だと言えばいい。 香月は俺が本気で嫌がることはしないとわかっている。 それでも拒絶しないのは、こんなにもゾクゾクして、高揚している自分がここにいるからだ。 俺は再びシャツを手にし、胸元まで引き上げた。それと同時に香月の細長い指先が肌を滑る。俺の表情を見守る香月から興奮が見え隠れしているのに気付いた俺は、息を飲んだ。 俺だけじゃない、高揚しているのは香月も同じだった。 だったら、一緒にとことん乱れればいい。そう思った。 シャツを咥えると、香月は長く吐息を零した。 「...最高だな、お前」 「んっ、...ふ、ぅ...」 再び香月の指先が胸に触れた。今度は両方の乳首を転がされる。先程よりも何倍にも跳ね上がった快感に身体が支配されるのを、首をのけぞらしながら堪能した。 「んぅ...、んっ、」 「乳首きもちい?」 シャツをきつく噛みながら、コクコクと頷く。恥ずかしいはずなのに、蕩けた脳はそれすらも快感と捉えてしまう。 「ふ、ぅ...ん、んん、っン」 クニクニと紙縒りを寄るように摘みあげられると、甘すぎる刺激に耐えられずかぶりを振った。股間がもどかしくて、勝手に腰が揺らめいたり脚が擦れたりしてしまう。 香月は、もちろんそれを見逃しはしなかった。 「触りたい?ここ、」 「っ...んん...」 「お前の手、空いてるだろ。...好きに触っていーよ?」 シャツを噛んでるおかげで俺の両手はフリーだった。 「ほら、」 香月は器用にも、片手でベルトを外し始めた。あっという間にベルトを外され、スラックスを下げられる。下着越しに隆起しているそれが目に入った。 切なく、刺激を求めているそれ。触れたい、という欲求が、頭の中を占める。 「いいよ、桐谷。...見てるから、触って」 「っ.....」 見られる。 その背徳感に、俺はひどく興奮してしまっていた。 おずおずとそこに手を伸ばす。 自分の指先が触れると、待ちわびていたかのようにビクンと震えた。 「んんっ...」 香月の指先も、動きを止めない。むしろその先を促すように、愛撫を続ける。 下着越しに、熱を包んだ。そのままゆる、ゆる、と上下するだけで、気持ちいい。一度触れてしまうと、手は止まらなかった。

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