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Good morning(2)※

昨日、思いを伝えあって2人で眺めた海は宝石のように綺麗だった。 夜の澄んだ空気に、静かな波音と穏やかな潮風の音が溶け込んで、別世界にいるような不思議な居心地だった。 誰もいないその場所で、一織のあたたかい手に手を握られながら何度もキスをした。心の通ったキスが嬉しくて、してもしても足りず、「困ったな」なんて笑い合いながらそれでも止めようとしなかった。 歯止めが効かなくなる前に、一織の家に向かった。車の中でも、赤信号で車が止まる度にキスをした。そうは言っても、夜中の道路はほとんど信号に引っかかることはなくて、もどかしかった。 恋人となって初めて過ごした昨夜。 これまでしたセックスの中でも特に気持ちよくて、甘くて、幸せに溢れていた。 俺も一織も、互いを貪るように夢中で抱き合った。長いようであっという間の時間。いつまでも触れられていたかったしいつまでも触れていたかった。 もう1回、と何度口にして求めただろうか。おかげで今朝は腰が重いし、身体も気だるいが、それを凌駕する深い幸福感に身体中が満たされていた。 一織の唇が離れたが、俺はそれを追いかけてもう一度キスをせがんだ。「しょうがねえなぁ」と言いながらも目を細めて、唇を啄んでくれた。 そうやってトロトロ溶かされていくのがたまらなく気持ちよくて癖になる。むしろもう溶けてもいいやと思いながら、一織の滑らかな背中に腕を回し、唇に吸い付いた。 ほんの戯れのような可愛らしいキスが、次第に深く、艶っぽいものになっていった。 あ...やばい、もっと、もっとしたい。 一晩散々キスして抱き合っておいて、目覚めてすぐこんな調子だと呆れられても仕方がないなと思った。けれど、身体の奥の疼きは止めようがなかった。腰がどんなに重くても、身体がどんなに気だるくても、性欲に対して身体は素直に反応した。 脚先に、一織の脚が触れた。 する、する、とふくらはぎの辺りに触れられて、俺は少しだけ脚を浮かした。その隙間に割って入るようにして、一織の脚が絡められてくる。俺は喜んでその脚を迎え入れて、自ら脚を絡めた。 呆れられてなんかいなかった。 一織も俺を求めてくれていた。嬉しくなって強くしがみつけば、同じだけ一織に抱き締められた。

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