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第15話

「カイに朝から食べられたんだって?」 ルイは同じタキシードを着ていながら、自分よりも様になっている。クスクスと隣で笑いながら、片手にシャンパンを持ちながら飲んでいた。 「…………そうだよ。」 「カイもお気に召したようで、良かったんじゃない?まだ教える事はたっぷりあるけどね。」 そっと左手で尻を撫でられ揉まれた。 ケンはビクビクと身体が揺れて、白いワイシャツが乳首のピアスに触れ甘い痺れを感じる。 「………ッ……ぁ…。」 あれからカイに散々犯されて、気がつくとタキシードを着せられていた。やっとここが船の上だとわかり、初めて部屋から出された。ルイに連れられて広いホール会場で会食を取る。 上流社会の一部を垣間見たような世界に圧倒されていた。 この船に乗る前の生活を朧げに思い出す。 友人の借金の保証人になり、悲惨な毎日だった。仕事も辞め、友人も家族も捨てて、借金取りに捕まえられると、そのまま記憶が無かった。 俺は売られてしまったのか……。 目が覚めてから、散々だった。カイという褐色肌の男と金髪のルイに意識が無くなるまで抱かれ、何度もイカされる。性奴隷のように奉仕し、その奉仕の方法まで躾けられている。 「どう?お散歩は気分転換になった?」 暗い表情になった途端、ルイは顔を覗く。金髪が揺れて、爽やかに笑うが自分のナカに仕込んだ遠隔のバイブのスイッチを強めている。 短いバイブが根元まで入り、浅い部分を振動しながら愛撫してくる。ずっぽりと嵌められた孔がひくひくと締め付け、力が抜けて立てなくなりそうだ。 「…帰りた…い………。」 涙目でルイを見上げようとすると、横目でカイがこちらに視線を向けているのがわかる。周囲には何にも着飾った夫人や紳士が沢山いる。その中でカイはタキシードを着て、じっと鋭い光を放ちながら黒曜石のような瞳をこちらに向ける。 「カイが嫉妬しちゃってるかも……。見せつける?」 笑いながらルイは尻を揉み込む。双丘の奥にある後孔がさらに締まり、バイブが奥に届く。 「………やめっ…早く………!」 股間の膨らみを隠し、ルイの後ろに回り込む。ルイはまたクスクスと笑いながら、他を引いて歩き出した。 「散歩もできないなら、しょうがないな。戻ってお仕置きしなきゃいけないね。」 楽しそうに前を歩いてルイに手を引かれながらケンは後ろを振り返る。カイは既にこちらを見ておらず、人混みに掻き消されていた。

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