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第13話

惚れたんなら心に手出すのはまずいよねでも、お腹減ってるから取り敢えずご飯は作ってもらおう。 冷蔵庫の中は何かと食材はあるしまっすぐ部屋に戻ってもいいか。 まだ授業中だから人がいない道を歩いていく。 俺らは勿論さぼりだ。少しさぼったくらいで落ちる成績ではないと自負しているし。目立たないように調整していただけで試験だってやろうと思えば一位をとれるくらいの頭脳はもっているからな 「そっちの部屋に寝かせてあげて」 二人部屋の筈なんだけど同室者がいないから一人でつかってる部屋だから寝るところはあまってる。 この子は部屋に戻さないほうがいいだろうけどせっかくの一人部屋を手放すのは勿体ない。 どうしようかな? 心が寝かせに行ってる間に俺は自室に戻り服を着替える。 丁度着替え終わりリビングに行こうとしたらコンコンとノックの音がして部屋の扉が開いて心が入って来た。 「どうした?」 なんでかなきそうになってる心。 あの子がどうかしたのかな?さすがにそこまで面倒見る気ないんだけど。 いじめられて可愛そうとはおもうけど俺の中ではまだ興味ない人間の部類だからな 「俺は響が好き」 一段と泣きそうに歪めた顔で俺をみながら抱きついてくる心にさっきの俺の質問のせいなのかと納得する。

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