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第91話

ーーーSide勇気 「これでわかったー?響は"ボク"の願いは断らないし、"ボク"を一人にしない」 凛くんも知らなかったもんね。響は一人で会いに来たし。俺が家に戻ってきてからずっと響は凛くんよりも俺を優先してた。 だから狂ったんだよ俺は。どこまで響が聞いてくれるのか、どこまで響が俺を信じさせてくれるのか。だんだんエスカレートする要求に響は文句も言わず聞いてくれた。 「凛くんは狂ってる。ってよく言うけどさ、狂ってるのはボクだけ。俺はそこまでないし、響は狂ってるわけじゃない」 母親が亡くなった悲しみから目を背けてるだけ 響は自分が俺を探しに行かなかったら母親が死ぬ必要なかったと自分を責める代りに俺を守ることで正当化したかっただけ。 自分でお願いしといて俺から離れてく響がイヤでたまに二人の、二人っきりの時を過ごす。いつもは一週間くらいだけどね、もうこの歪みが隠せないとこまで来てたからね、それから目を背けたくて逃げ続けた一ヶ月。 「響をよろしくね」 もう響なら大丈夫だから

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