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生徒会

「おはよー」 ヒラヒラと手を振りながら皆が大好きな俺の笑顔を振りまいて進む寮から学舎までの道はもう数カ月で終わりになる。 大学はアメリカの方に行くからもうすぐ生徒会のメンバーとも完璧にお別れだ。 教室には向かわず生徒会室に直行すれば俺以外の生徒会メンバーがすでにそろっていた。 「おはーーー」 「遅いですよ」 せっかくの挨拶なのに返ってくることなく小言を呈してくるのは生徒会副会長周防晶は美人なその顔に相変わらず下手くそな作り笑いをうかべている。 下手くそすぎてわざとかな?とこの作り笑いを始めた時には思ったものだ。 「おはよー」 元気いっぱいの声で挨拶を返してくれたのは庶務の蓮華那智。王道学園のはずが双子でなく思わずここに女のコがいると言いたくなるほどのかわいい男の子だ。 「おは、よ」 おなじみ生徒会の癒やしメンバーワンコ書紀の犬井涼はソファの上で今もうとうとしながらも返事を返してくれた。 「帝っちーおはー」 俺が入ってきてから一度もこちらをむくことなく書類を見続ける我等が生徒会長龍桜帝にむかってもう一度挨拶をかけて漸く自分の席に座った。

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