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登場人物(ネタバレあり)とあとがき解説

【登場人物】 ◆ジュリアーニ・李遠(りおん)/3年生 ヴァンパイアの父親と人間の母親の間に生まれた。父親の力を濃く受け継いでいるため、純血のヴァンパイアに引けをとらない一面もある。 種族の特性上、年をとるのがゆっくりなことから達観した雰囲気をもつ。感情表現がストレートなので歯の浮くようなセリフを恥ずかしげもなく伝えてくる。 保健委員長のよしみで相談室を設けているが、評判は上々。その紳士的な性格から、多くの人間が李遠に好意を抱いている。 ◆祢屋(ねや) (すみ)/2年生 純血のヒト。学園で生徒会長を担っている。 すべての神に愛されうるほど清らかな魂を持ち、その穢れの無さから物言いに嘘は無く、とても正直。それゆえに周囲から「俺様」ととられることもあるが、本人はどちらかと言えばお人好し。 以上のような自分の体質についてはまったく知らず、今回の騒動で初めて知ることとなった。転校生のチャームが効かなかったのは、万物の加護を受けやすい体質により、あらゆる邪な術や呪いなどを跳ね返す力が強いから。 ◆転校生/2年生 インキュバスと人間のハーフ。 自己愛が強く、誰からも愛されなければ満足しない傾向がある。気に入った人間に対しては『魅了(チャーム)』と呼ばれる妖術を用いて、自分の傍に侍らせようとする。 李遠よりも力関係は下位にあり、澄の気に勝てるほどの魔力でもないため、澄にチャームがかけられなかった。おそらく本編後には学園から追放されていると思われる。 【あとがき解説】──────────── 今回のお話の平凡くんはあまり平凡感が出ていないかもしれませんが、平凡×会長の中でも先輩平凡ってあんまり書いたことないかも?と思い元々好きなファンタジーものを絡ませて書くことにしました! 補足をすると、作中で転校生や李遠のセリフに出てきた「“ ”」は言霊の一種です。言霊は相性にもよりますが、基本的に自分より力の弱い人間に対してほど効きやすい仕組みになっています。 力関係の上下は他の術の効き目とも関わってくるため、李遠は転校生が澄をどこに連れ去ったのかを感知でき、人避けの結界も易々と破ることが出来た、というわけです。 ヒトについては、魂の清らかさがカリスマ性にも繋がります。そのため、業界のトップには澄のようなヒトが多いです。こういったヒトは、李遠のような魔力の強い人間同様に勘も鋭いので、澄自体も転校生に少し違和感は抱いていました。しかし、持ち前のお人好しさで「まぁこういうタイプもいるよな」と思ってしまったゆえに、今回の騒動へ…。 そういった点では李遠よりも澄のほうがお人好しなのかも知れません。 二人の身辺についてなども色々と設定は考えていたのですが、結局出しきれず…。 何より、呼ばせたと思っていたら李遠がまだ澄を名前で呼んでいなかったことが心残りです(笑) 二人の続きはもちろんのこと、同じ世界線で別のCPを書いてみるのも面白いかもしれませんね~!(^o^) それでは、読了ありがとうございました!

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