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【第5話】中世ヨーロッパの男娼館での営みを妄想シテみる(8)

 13世紀イタリアの男娼の服装ってどんななのかな──脱がしにかかりながら、そんな事をぽつりと呟く。 「下も脱がすよ。おしり浮かせて」 「ん……」  これまた色気に欠ける部屋着の短パンを、下着と共にずり下ろした。 「幾ヶ瀬……?」  全部脱がせて、でもまだ触れない。  視線を感じて赤く染まる有夏の肌。  少しでも触ろうものなら、薄桃色の乳首はたちまち固くなると分かっている。  でも、まだ触れない。 「アリカ、足広げてごらん」 「はぁ?」  窓から差し込む夕焼けの赤の中、自分一人だけ裸にされて凝視される恥辱と興奮。  しかも相手は妙な妄想に溺れてしまっている。  有夏の乳首がぷっくりと尖った。 「ベッドに座って。俺の前で足を広げて、アリカ」 「ヤ……だよ」  身を縮めた有夏の肩をイクセが抱き寄せた。  股の付け根に両手を添えて強引に割り開く。 「ヤめ……ろっ、んんっ」  白濁液が幾ヶ瀬の眼鏡を汚す。 「早いよ、有夏」 「ごめ……だって、幾ヶ瀬が変態すぎ……から」  先をトロトロに濡らしながら、それでも有夏のソレはまだ力を失ってはいない。  それを確認して、幾ヶ瀬は視界が遮られた眼鏡を外した。 「逆に少し落ち着いたんじゃない? アリカ、ほら続き。さっきの感じ、良かったよ」 「なんで有夏、こんなことやらされて……」  不平めいた呟きを、幾ヶ瀬は聞こえないふりをした。

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