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【第5話】中世ヨーロッパの男娼館での営みを妄想シテみる(9)

 続きとばかり両膝の裏に手を差しこんで、一瞬の動作で更に大きく開かせる。 「こんな風に俺に見られて、どう? アリカ」 「どうって何がだよっ……!」 「こんなに恥ずかしい格好させられてるんだよ。今、何考えてるの?」 「うぁぁ……ん、別にっ……」 「別に? 平気なの? 膝がこんなにブルブル震えてるのに?」  イクセが笑う。 「アリカの後ろもヒクヒク動いてるし、ココも先からどんどん溢れてるよ?」 「あっ……はぁっ」  言葉攻めに感じたアリカが身体をくねらせる。 「見つけた」  直接触れない代わりに、イクセはそこにフッと息を吹きかける。 「ヤぁ……あぁんんっ!」  アリカの腰がビクリと震え、垂れる液体がシーツをしとどに濡らしていく。 「アリカ、お尻の穴のそば。こんなところにこんな痕いくつもつけて。誰につけられたの?」  赤い印の1つ1つに息を吹きつける。 「はぁんっ……んなの、全部いっ……せがっ! じゃなくて、あっ……あっ、誰かなんて分かんなっ……ぁあん」  言い訳めいたセリフ。  せっかく考えたのだろうに、喘ぎ声のせいでほとんど聞き取れない。 「アリカ、これくらいでこんなに感じちゃこの仕事は大変じゃないの?」 「うるさっ……も、分かったよっ!」  アリカの手が、開かされた股の間から客の方へとのびる。 「アト、全部イクセさんのにして。だから早くっ……」  早くしてと腕をつかむ手。 「アリカ、こういう仕事してるなら、痕つけてなんて言っちゃいけないんだよ」  イクセの声は乾いていた。

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