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【第5話】中世ヨーロッパの男娼館での営みを妄想シテみる(10)
吸い寄せられるように顔はアリカのうしろへ。
舌を差し込み、両手で尻を揉みほぐす。
手の力の入れ方で、舌が感じる圧もまた大きく違ってくるのだろう。
舌を抜いて、また挿れて。
もう一度抜いたら、今度は夕べ幾ヶ瀬がつけた痕を丹念に舐めまわした。
最後に音をたてて吸うと、ようやく唇を離す。
つけたばかりの赤い印を指先でなぞると、有夏の腰は痙攣した。
「あ……もぅ、幾ヶ瀬……ねぇ、はやく……」
「うん? イクセさん、だろ。アリカ」
「いぃ……から、も、いく……せ」
「こら、アリカ。おねだりだったらイクセさんにしなきゃ」
無理やり開かされていた足首をようやく解放してもらえて、上体を起こした有夏は幾ヶ瀬の膝の上に腰をおとす。
わざわざ触らなくとも分かった。
幾ヶ瀬の股間が、布の内側で固く大きくなっているのが。
「ほらぁ、幾ヶ瀬だって!」
もどかしい手つきでジッパーをおろし、片手をその隙間に差し込むと、まるで沸騰でもするかのような勢いで幾ヶ瀬のソレが飛び出してきた。
「コレ、はやく……」
先端の硬いところを、有夏の親指と人差し指がギュッとつまむ。
ニチニチと音をたてて、指は強く挟みつけるようにして擦り始めた。
「幾ヶ瀬、ね、挿れ……もうっ、分かったよ!」
もどかしさと苛立ち。
もぅ耐えられないというように有夏は相手の首筋に縋りついた。
唇で耳たぶを食み、囁く。
「イクセさん、ココの硬いとこ、アリカ大好き。だから早くナカ……」
「アリカ、そんなはしたないこと言って。駄目だよ……」
イクセにも言葉ほどの余裕はない。
アリカの指が動くたびに少量の白濁液が飛び散る有り様。
「イクなら内でイッたらいいのにぃ。早く挿れてくれなきゃ知らないよ? イクセさぁん?」
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