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【第12話】有夏邸 脱・GM屋敷!(12)
「掃除中で手が汚れてるもん。こんな手で有夏に直接触れないよ」
「いいって!」
「駄目だって」
「でもっ……んっ……」
ゆっくり動く手に合わせて、有夏も腰を揺らす。
頬を上気させ、幾ヶ瀬の胸にしがみついたまま腰を振る様ったら!
幾ヶ瀬は理性を保とうというつもりか、有夏チャンから顔を背けたまま手だけを動かしている。
「幾ヶ瀬、したい……」
「駄目。掃除しなきゃ。有夏の部屋でしょ」
「……幾ヶ瀬だってしたいくせに」
股間に伸びて来た有夏の手を、幾ヶ瀬はつかんで引き離した。
「駄目だって。明日まで我慢、ね。今日はこれだけしてあげるから」
「ふぁ……っん、いく、せっ、こんなの、ヤだっ」
幾ヶ瀬の手の動きが激しくなる。
服の上からとはいえ有夏もこれはたまらないらしく、すぐに達してしまった様子。
力を失った身体を幾ヶ瀬の腕に預けて有夏は乱れた呼吸の下、幾ヶ瀬をなじった。
「こんなのヤだ。昨日からなんで挿れてくんないんだよ」
「挿れてもらわなきゃ満足できないんだ、有夏」
「う……」
「だって、掃除の途中だよ?」
「すぐ済むって!」
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