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【第17話】『閲覧履歴に基づくおすすめ商品』は人物の内面を完全に晒す(10)

 指は更にもう1本。 「あっ、あぁ……んんっ」  指3本が微妙に違う動きをするのに、いちいち彼は反応した。 「気持ちいい? 有夏、俺もう挿れたい。いい?」 「だめっ、ゆび……抜いちゃヤだぁ」 「有夏?」  首筋を赤く染めて、突き出した尻を自ら揺すって。 「もっとぉ……ナカ、動い……きもちい……」 「もっと? もっと動くの?」 「ん……もっと、いっぱい……」  幾ヶ瀬の呼吸が荒くなる。  恋人の痴態を見せつけられ、彼のモノも大きく張った。  容赦ないという動きで指を激しく動かして、幾ヶ瀬の目は熱を帯びて歪んだ。  もう片方の手で眼鏡を外し、有夏の尻に顔を寄せる。 「いっ……!」  有夏が悲鳴をあげたのは、生暖かく濡れたモノが尾てい骨の位置をなぞったからだ。 「ありかぁ……そんなにそこ気持ちいいなら、オモチャ買ってあげるよ?」

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