303 / 327

【第28話】下ネタ☆パーティー(7)

「んんー? 有夏のどっちのおクチが俺のキノコを……あっ、あーっ!」  露骨すぎる物言いの途中で、幾ヶ瀬の腹が「ぐぅーっ」と派手に鳴った。 「うっ、うわーっ! 何か恥ずかしいぃー」  お前なぁと睨む有夏に、ゴメンと拝む真似をしてから幾ヶ瀬はキッチンに走った。  きのこ鍋の残りにご飯を入れよう。そこにピザ用チーズをたっぷりかけてリゾットにしよう。  せっかく良い雰囲気だったのに今日のところは致し方ないと、幾ヶ瀬は小さく呟いて苦笑している。  色気より食い気というやつだ。 「タマゴもー」  有夏が部屋から叫んでいる。  はいはいと冷蔵庫から玉子を2つ取り出して、幾ヶ瀬はガスの火をつけた。 「下ネタ☆パーティー」完

ともだちにシェアしよう!