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【第39話】にんげんだもの(11)

     ※  スポーツくじに当選したことは本当だった。  ただし1等ではない。  なんというか……微妙な3等であったのだ。  3等賞金42,255円の半額21,128円(端数を切り上げてくれたのは、有夏なりの慰めだったのだろう)を幾ヶ瀬が手渡されたのは、12月25日の昼過ぎのこと。 「現金って。クリスマスに現金って……」 「や、だからごめんって……」  それが今年のクリスマスであった。  人間の本質が思わぬ方向で垣間見えた、今年のクリスマスの出来事であった…。  でも仕方ない。これが人間というものなのだ。  仕方がない。にんげんだもの。 「にんげんだもの」完

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