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【第42話】お風呂をめぐるあれこれ(表)(5)

「は、何?」 「ひぃぃ……」  チラとデスクトップに視線を送って、有夏も一瞬、黙り込んだ。 「ひぃぃ…みせないでぇ。へいたいさんが……へいたいさんがいるからぁ……」 「幾ヶ瀬? 何言ってんの?」 「あぁぁ、へいたいさんがぁぁ…」  いうまでもなく、これは幾ヶ瀬のノートパソコンである。  電源を入れてすぐに目に入るデスクトップの壁紙には、彼が先日大量に作ったプリンの画像が設定されていた……はずだった。  実にポップなテイストのプリンが並んでいる……はずだったのに。  なのに。 「やめてやめて、みせないでぇぇ。へいたいさんがいるからぁぁ……」  そう。今パソコンが映しているのはプリンなんて気楽なものではなかった。  どこか薄暗い雰囲気の小さな部屋が画面いっぱいに映し出されていたのだ。  ベッドや座卓が狭いワンルームにぎゅう詰めに押し込まれている。  そして窓の向こうには人影が。 「へいたいさんがうつってるぅぅ。つらそうなかおしてこっちみてるぅぅぅ」  ぼんやりと立ちつくし、こちらを見ているのは全身を鎧で覆った一人の人物だ。

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