95 / 142

生きること6

「っ、あ、んん…っ」 こそこそと裏口から入り、部屋に上がってすぐに抱き締め唇を塞がれた。 そのままお互いの服を脱がし合い、崩れるようにベッドへ倒れ込む。 俺に覆いかぶさった奏一が前髪をかき上げた。 その色っぽさに胸が締め付けられる。 やっぱ奏一って、すごいかっこいい。 そうだよな。 学校でもすごいモテてるし。 いっぱい告白だってされて、熱い視線を向けられて、それで…… 「こーら」 「っ、いたぃ」 「何よそ事考えてんだ、ばか」 デコピンをくらって我に返った。 目の前には少し拗ねたような顔をする奏一がいる。 その表情がどこか幼く見えて、つい笑ってしまった。 「ん、なんだよ」 「奏一、かわいい」 「はぁ!?」 今度は赤くなって慌て出す。 きっとこんな顔は、俺しか知らない。 俺だけの奏一。 「んっ、あ…っ」 いきなり乳首を強く吸われて甘い声が漏れた。 咄嗟に口を塞ぐと、悪戯っ子のような笑みを浮かべた奏一と目が合う。 「お前の方が、ずっと可愛いだろうが」 「っ、ゃ…まっ、て…っ」 そのまま胸を愛撫され、堪らず仰け反ってしまう。 やばい、なんかピリピリする。 すげぇ気持ちいい…。 「敏感。めっちゃ可愛い」 「っ、もう…っ。かわいい言うな…っ」 「だってほんと、可愛いから」 「んんっ…!」 キュウッと乳首を摘まれ甘い痺れが襲ってくる。 強く目蓋を閉じると、あやすように顔中優しいキスをされた。

ともだちにシェアしよう!