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先輩と後輩4
「……おれの方が、もっと好きです」
「え。そこ否定してくか…?」
「好きなんです!……大好きなんです。どうしようもないくらい……好きです…」
僅かに震えた陽彩の声。
その声を聞くだけで、堪らなく愛おしくなった。
絵を描かせてください。
そう言って俺に声をかけて来た陽彩。
そんなおかしな後輩を、俺はいつの間にか受け入れていた。
そして、恋に落ちていた。
冷えた風が、火照った頬を撫でていく。
もう少しで、新しい生活が始まる。
それでも、いつまでも俺の隣には、陽彩がいて欲しい。
いつまでも、いつまでも、この後輩に恋をしていたい。
fin.
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