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※第27話 side棗

帛紗は俺を止めようと頭を掴んだんだろう。しかし、快感に素直な今の帛紗は自ら俺の頭を動かして、帛紗のその綺麗なちんこに押し付けている。 きっと帛紗は自分ではそのことに気付いていない。 それがたまらなく可愛くて、帛紗をいじめているだけだというのに、俺もすっかり起ち上がってしまった。 一度、口から取り出して、今度は舌先で舐め上げながら帛紗を見つめた。帛紗は俺の口淫から目が離せないのか、俺の口元をじっと見つめていた。 目が合わないことに腹が立って、俺は舐めるのをやめた。 同時に帛紗の尻からも指を引き抜いた。 また体を起こして帛紗の顔を間近で見つめると、帛紗はやっと名残惜しそうな目で俺の目を見つめ返してくれた。 またスメルキスをして、手では帛紗のものと俺のものを一緒に握って擦りあげた。 「はぁっ、あぁぁんっ!」 ちんこへの直接的な刺激が気持ちよかったんだろう。帛紗はまた、可愛い声で鳴いた。 「帛紗、可愛い。もっと聞かせて?」 耳元で告げれば、また、口では抵抗するくせに、身体は素直にすり寄ってくる。 「やぁぁっ、なつめっ、んぁぁっ!」 希望に応えてより強く刺激すれば、帛紗の形や熱を直に感じられる。癖になる。 限界まで続けてやろうと、しごく手を早めたその時、帛紗に首を引かれ、近づいた所を反転させられて仰向けにされた。 油断した。 さっきまで可愛く喘いでいた帛紗が、俺の上で今度は可愛く怒っている。 「やだって言った!」 帛紗の可愛さに、思わず素直にごめんと謝った。すると帛紗は満足気に微笑んだ。 「今日は僕がする。」 そう宣言して帛紗は腰を上げた。自ら俺のちんこを掴み、その先端を尻の孔に当てがう。 「は?え、ちょっと待って!」 騎乗位! 積極的な帛紗を見て、興奮しない訳がない。 俺は慌てて帛紗の腰を両手で支えて、帛紗の動向をじっくりと観察した。 鬼頭が唾液とローションでぬめった帛紗の尻孔を数回往来して、帛紗が焦れったそうに顔を歪める。きっと俺を焦らすより先に我慢できなくなったんだろう。 帛紗の顔がむっと可愛くふくれた。そして、帛紗の尻がつぷんっと鬼頭を飲み込んで、うねるような内壁が俺のものをしゃぶる。 ねっとりとぐんぐん奥へ吸い込まれていく。 体勢のせいか、挿している感覚が強い。帛紗の顔も苦しそうに歪んでいる。 「帛紗、辛い?いったん抜こうか?」 頬に触れ囁けば、慌てた様子で先へ進める。 「平気っ!だからっ!」 明らかに苦しそうなのに、帛紗はそのまま重力に任せて腰を落とした。 ぐぐっと奥まで突き刺さり、陰嚢が帛紗の尻に押し潰される。 帛紗の中にある部分は全体をぴっちりみっちりと包まれて、少しでも動けばひきつるように帛紗の内壁ごと引っ張ってしまう。 「んんっぅあぁぁぁっ!!」 気持ちよさよりも、苦しさが強いんだろう。喘ぎというより、叫びに近い声を上げて帛紗は目を閉じて耐えている。 「帛紗」 名前を呼べば苦しそうな、救いを求めるような目でこちらを見つめる。 見せつけるように、俺は自分の指を舐める。何をしているのか理解できないという顔でこちらを見つめる帛紗にそっと微笑み返して、俺はその指で帛紗の乳輪に触れた。 「ふぅぇっ!」 一瞬は驚いた帛紗もすぐに快感を拾いはじめる。 「んんっ、はぁっんっ。」 直に突起には触れずに、回りをくるくると湿らせていく。しばらくそうしていると、帛紗の息があがっていった。 すると帛紗は俺の指を追いかけて、突起に触れるように身を捩る。 上半身の動きにつられて、繋がっているところも擦れて、帛紗は時折、苦しそうに声をあげる。 けれど、帛紗は決して快感を追うのをやめなかった。 俺の指が帛紗の乳首を掠める頃には、徐々に内壁の擦れからも快感を拾うようになった。 「あぁっ、はぁっん、きもち、」 少し萎えていた帛紗のちんこも再び勃起し、たらたらと先端から透明な液を漏らす。 帛紗の腰を支えていたもう一方の手を離し、両手で両方の乳首を弄る。 摘まんで捏ねたり、親指と中指で固定して人差し指で弾いたり、親指で強く押し潰したりして、刺激が変わる度に帛紗の反応も変わって、いつまでだって見飽きない。 「ふぅっぁっ、ぐぅっっんっ、」 ずっとそうしていたかったが、帛紗がひときわ乱れたときに、状況は変わった。

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