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19 : 憐れな可愛い子 ※異物描写あり
「どうだ、悦くなってきたみたいだな。おまえの尻の穴が赤く充血してふっくらしてきたぞ。そうだ、おまえにもいやらしくなったここを見せてやろう」
ハイネの手に押されただけで、息を荒げるちいさな身体は寝台に転がった。力の入らなくなったココの身体はそのままハイネの好きに動かされ、仰向けで足を大開きにする屈辱的な姿勢にされてしまう。ハイネの目には勿論のこと、ココの目にも無体をされている窄まりも、幼く色付く雄も、上気した顔も、恥ずかしい場所がすべて丸見えだ。それでももうすっかり羞恥に心を折られたのか、ココは抗いもせず足を拡げたまま茫然としている。
「ほら、よく見ていろ。今度はもっと深くおまえの中を犯してやる」
ココの窄まりに太さも長さも大人の男の中指ほどの淫具がゆっくり見せつけるように埋められていく。淫具の半分以上がすぐにココの尻の中に沈んでいったけれど、ハイネは更に深く押し込み続ける。そうしてある一定の深度まで淫具が埋まってくると、それまでは押し出そうと抗っていた窄まりの内側が今度は中に引き込もうとする動きに変わった。
淫具を持つ感触だけでその変化を感じ取ったハイネは、笑みを深める。
「クク、いいぞ。ようやく中がうねってきたな。おまえの中が玩具を食い絞めだしたぞ」
「………え………………?」
「このままこれを尻の中に飲み込んでみろ」
ハイネは手を離したのに、蠕動する中の媚肉に引っ張られて淫具はひとりでにずぶずぶと埋まっていく。あっと言う間に奥へ奥へと引き込まれ、淫具はもう僅かに窄まりから頭を出すのみになった。
「嘘、嘘…っ……………やだ………ああっ」
腹の中の蠕動は止まらず、窄まりはとうとう淫具の持ち手の部分まですべて飲み込んでしまった。確かに小さな棒がひとつココの腹に収まったというのに、入口はもう何事もなかったように閉じきっている。目には見えなくなったそれがココの腹の中でどのような刺激を与えていいるのか透かし見ようとするかのようにハイネは細かく震えるココの腹を凝視した。
「ちいさなものとはいえ玩具を丸ごと飲み込むとは、おまえの下の口は随分貪欲じゃないか」
「…………うぅ……」
ひどい異物感で返事をするどころではなく、ココは足を拡げたまま呻き続ける。その顔には苦痛にまみれた脂汗が浮いていた。
「どうだ、苦しいか?」
「……苦し、で…す…………っ」
「この程度で音をあげるな。苦しいのはこれからだ」
そういってハイネはココの股の間に顔を突っ込んだ。息が掛かるほど間近から玩具が深く銜え込まされている部分を覗き込んでやると、ココは上気していた顔を更に赤く染めて涙を滲ませる。
「おやめください………そんな場所、見ないで………」
「いや、なかなか慎ましやかで可愛いらしいぞ、おまえの蕾は。いずれ私が綺麗な花を咲かせてやる」
「…………花、…………?」
「ああ、赤く熟れた淫らな花をおまえにも見せてやるとも。……とりあえず一つ目は上手くおまえの体に馴染んだようだからそろそろ終わりにするか。今日はこのあたりで許してやろう」
その一言に、ココがほっと息を抜くのも束の間。
「明日はこれを使うぞ」
ハイネが化粧箱から取り出したのは球が連なっている玩具だ。さすがにもうどこにどうやって使うものなのか察しがつくようで、ココは恐れるような困惑するような顔で俯いてしまう。
「………もしかして……その箱の中身すべて、俺にお試しになるつもりなのですか………?」
「当然だろう。なんのために揃えたと思う」
「でも、……そんな…………」
とても自分の中に入るとは思えない大きさの玩具が箱の中にあるのが見えたのだろう、ココは表情を強張らせる。その怯えたような顔がたまらなかった。
「おまえがいい子にしていたらゆっくり拡張してやる。明日の晩にまたじっくり教えてやるから、早く中のものを出すがいい。それが済めば今日はもう部屋に戻っていい」
「…………はい」
ココがゆっくり上体を起こし寝台から下りようとすると、すぐにハイネは止めに入った。
「あの、ハイネ様……?離してください」
「なぜだ」
「…………その…………腹の中のものを、取り出してきますので………」
その一言にハイネの口元が笑みに歪む。ここからがあの小さな玩具の楽しいところなのだ。
「お前の蕾の具合を見てやるから、私の目の前で玩具を出してみろ」
「…………え………?」
ココの腹の中に完全に埋まっている玩具には紐など付いていないから、もう外側から引っ張り出すことはできない。つまり寝台の上で自力で窄まりから異物を出せということだろうが、それはココにとって排泄を見られるに等しい辱めを受けるということだ。
「………そんなこと………無理、です………」
「無理なものか。あのような大きさなら腹圧をかければこの穴から簡単に出てくるぞ」
容赦のない言葉に、ココの目元かっと赤く染まる。
「私の玩具に成り下がったおまえに今更恥じ入る権利などあると思うのか」
「でも………ですがお願いです、どうか………どうかそれだけは………お目汚しになりますから………」
必死に懇願するココの姿があまりに憐れで、獣はますます愉快になってくる。
「いいから出せ」
「…………………出します、ですから……………せめてどうか目を背けていてください………」
「私に指図するとは、つくづく主人の言うことが聞けぬ奴だな」
言うなりハイネは獣の長く真っ赤な舌をココの脇腹に伸ばした。
「ひゃッ」
ちろちろを舌先で舐めてやれば、ココはくすぐったそうに身を捩る。「やめてください」と可愛らしく笑いだすがそれも一瞬のことで、弛緩したせいでゆっくりと内側から降りてくるものの気配を感じたのだろう、ココははっと真顔に戻った。蕾から僅かに木製の淫具の頭が覗かせたが、その途端すぐに窄まりが蠢いて隠すように中に引き込んでしまう。
「うっ」
望まずとも敏感な場所を擦ってしまったその刺激に、ココは悩ましげに眉根を寄せる。そうしている間にも、ハイネの肉厚な舌はちいさな体を苛んでいく。なんとかくすぐりに堪えようとするココだが、ハイネは今度は薄い桃色の乳首にざらざらとする獣の舌を擦り付けた。
「……ああっ……いやっ……」
「なかなか感度のいい体なのだな。気持ちがいいのだろう」
「ち、ちがいます」
「ではこれはなんだ」
ハイネが指し示した場所を見て、ココは頬を薔薇色に染めた。萎えかけていた果実が乳首への愛撫で再び形を作ろうとしていたからだ。獣の手を伸ばし、ハイネは直接触れたりせず獣毛でふわりと幼い果実を撫でた。その微かな刺激がたまらないのかより高い嬌声を上げてココは身を捩る。
「ひっ……おやめください……っ」
「早く楽になればいいだろう」
「それはできません……っ」
「強情だな」
股の間に顔を寄せてココの果実に舌を伸ばすと、ココは手足をばたつかせて思いがけないほど強い抵抗をしてくる。
「だめッ………ハイネ様、そんなところ、絶対だめっ……!」
「躾が足らないようで残念だ。こういうときは『いい』というべきだろう」
長い舌を青い果実に絡ませてやれば、ココの幼いそれは先端に透明な蜜を滲ませる。舐めとるように舌で根元から擦りあげてやると、ココは悲鳴を上げてがくがく体を震わせはじめる。
「ひっ………だめ……我慢、出来な…………ふぁっ……!!」
前で感じてしまうたびに中の媚肉も蠕動するのか、窄まりは僅かに口を開いて中の棒をちらりと覗かせたり引っ込んだりをみだらに繰り返してくちゅくちゅ水音を立てる。自分で望んでのことではないだろうに、結果的に浅く抜き差しするような刺激に見舞われ続け、とうとうココはハイネの目の前で背中を逸らし果実を弾けさせた。
「…んっ……ああッ…………!!」
ココは吐精の圧倒的な快楽に打ち震え、強張らせていた身体をだらりと寝台の上に投げ出す。その様を見下すハイネの胸の中は、人と交わるには不自由な獣の身であってもココを絶頂へ導けたのだという充足感で満たされていた。ココは空色の目をとろりとさせ恍惚としていたけれど、突然はっと目を瞠った。
「あ…………っ」
見ればココの下肢からはゆっくりと淫具が生えてきていた。吐精に向けて強張っていた身体から力が抜けて、弛緩した中の襞がそれまでぎゅっと握り締めていた淫具を外へゆっくり押し出したのだ。
「…………見ないで……」
快楽に緩んだ身体にはなかなか力が入らないらしく、放り出そうという動きは止まることがない。
「やだ………いやだ、見ないでッ!!」
絶望的な悲鳴をあげるも、ハイネの眼前で可憐な窄まりから体液と香油で濡れた異物がくちゅっと音を立てて押し出されていく。
「いやぁ……!!」
異物を吐き出す背徳的な快さをどうしようもなく感じてしまった体は最後にぶるりと大きく震え、寝台のシーツの上に淫具を落した。窄まりは赤く充血し、僅かに開いた隙間から中に塗り込められた香油をとろりとこぼす。そんな場所を隠すことすらせず、ココはあまりの恥ずかしさにただただ茫然としている。だが労うようにハイネがその頭を撫でてやると、次第に無表情だったその顔がくしゃくしゃに崩れていき、目からは涙が溢れだし咽喉からは嗚咽が漏れていく。
「………俺………嫌だったのに………」
さめざめと泣く姿があまりに頼りなくて思わず獣の手で引き寄せてやると、赤毛の子供は獣の胸にすがって声を上げてわあわあ泣きじゃくりだした。
醜い獣に後肛を弄ばれ、耐えきれない辱めを受けて泣く姿は憐れで憐れで。ただただ憐れで。この子供の自尊心を踏みつけて見下してやるつもりだったのに、なぜなのかどうしようもなくこの子供のことが可愛らしく見えてしまう。
そのことに少しの戸惑いを覚えつつ、ハイネはこの日泣いてる子供を一晩じゅう己の獣の胸に抱き締め続けた。
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