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18 : 化粧箱の中の玩具 ※異物描写あり

 ハイネが化粧箱を開けるとそこには淫具が6つ並んでいた。  手のひらに収まるほど細くて小さなものや黒く色付けされた太いもの、球体が連なったものや不規則にイボの生えたもの、本物にそっくりなほど細部まで男性器に似せて造られたもの。どれも下肢にある窄まりに嵌めて愉しむものだ。  用途はわからないようだが、ココは鼻先に突付けられた見るからにいかがわしいそれらの玩具から目を逸らすことが出来ずに絶句して固まっている。  これはすべてモーリッツが取り寄せたものだった。あの従者はどうやら赤毛の子供のことを気に入っているようで「彼のでお愉しみになられることがありましたら、まずはこれをお使いください」」と言って差し出してきた。無茶をせずに少しずつココの後肛を慣らしてやってほしいということなのだろうが、それにしてはあまりに箱に並んだ玩具が煽情的な形をしているからハイネは笑ってしまう。 「どうだ、気に入ったものを手に取ってみろ」  ハイネに促されると、ココは見ていて気の毒になるほど逡巡した後、ぎこちなく箱の中の一つを指さした。それは一番小さな玩具で、太さも長さも大人の男の中指ほどだろうか。木製で角が落とされなんの引っ掛かりもないように表面はつるりとなめらかに加工されていて、いやらしい用途に使うものではなくただの棒のようにも見える。  苛んでやるにはあまりに物足らないほど小振りであるが、これはこれでココを辱められる、良い愉しみ方がある淫具だった。 「いいものを選んだな。まずはそのまま脚を肩幅に開け」 「……………こう、ですか?」  従順なことにココは命令通り四つん這いになったままそっと脚を開いて見せる。すると双丘の谷間が少し開いて隠れていたちいさな窄まりが僅かに見え、太腿と太腿の狭間からはつるりとした玉袋とその先にある性器の裏側が丸見えになった。それはハイネの獣毛に覆われた男根とは違い、まだ形も幼く色合いも果実のように愛らしい淡い桃色をしていた。色も形も変わるほどその少年の果実を弄くってみたいが、まずはそれより先にココの恥ずかしい場所を存分に見てやりたかった。 「次は自分の両手で尻を掴んで尻たぶを開いてみせろ」  自分の声に熱が籠っていくのを自覚しながらハイネは言うが、ココは寝台の上で背を向けたまま小さく首を横に振った。 「……………出来ません……」 「私はやれと言ってる」 「………でも………そんなことをしたら……不浄の場所が見えて……あなたのお目を汚してしまいます……」  こんな状況でなんと上品な言葉を使うことか。ハイネは感心する反面、言葉を乱さずにいられる程度にまだ余裕があるということだということに気付いてますますこの子供を追い詰めたくなった。おそらくココは後ろの窄まりが排泄をする場所だという認識しかなく、そこが雄を受け入れるための性器になることも知らなければ、そこを見せられて男の情欲が煽られることがあることも知らないのだ。 「その通りだ。私はおまえに自ら恥べき場所を晒してみろと言っているんだ。おまえの無様な様を楽しみたいのだよ」 「…………そんな…っ………どうかお許しください………他にどんなことでも俺はあなたに従いますから…………それだけはどうか………」 「おまえは何か勘違いをしているようだが、私の虜囚になるということは何であれ私の求めに応じ、拒否することは許されぬ立場になるということだ。もうおまえの体もおまえの意志でさえも私のものだ」 「………でも……ですが…………」 「おまえが出来ぬというのなら家人に文でも送るか?おまえが父の代わりになったように今からでも別の者がおまえの身代わりになるのなら私はそれでもかまわんのだ」  本心ではなく気まぐれに放った言葉に過ぎない。けれど今の言葉の何がそんなに赤毛の子供の心を揺さぶったのか、ココは急に大人しくなった。俯いたその顔を見てやれば、空色の目が泣きそうに潤んでいる。 「どうするんだ?おまえはやれるのか?」  優越感で弾みそうになる声を努めて低く抑えて尋ねれば、観念したようにココは両肩をシーツに押し付けた。そしておそるおそるといった風情で腰を高く掲げて尻を突き出し、自由になった両手でそれぞれの双丘をそっと掴み震える声で囁いた。 「………………どうぞ、ご覧ください………」  ココのまるい形の尻はそれを掴む指の形にいびつに歪み、左右に押し開かれていく。思わずごくりと唾を嚥下したハイネの目の前にとうとう少年の秘密の場所が少年自身の手によって露わにされていった。  魅惑的な尻の狭間に隠れていたのは、決して普段人目に触れることのない恥ずべき窄まりだ。ココのそれはとてもちいさく、放射状に慎ましく皺が寄っていて、まわりの肌よりもわずかに色素が深くなった皮膚と粘膜との境目の色合いがなんともなまめかしい。  その窄まりの中心はわずかに凹んでいるだけで中はぴちりと肉が閉じ合わさって緩みもなく、獣が劣情を催すのに申し分のない、どんな辱めも受けたことがないであろう無垢できれいな処女穴だ。悪戯心が芽生えて早速先ほどココが選んだ細い棒のような玩具でその窄まりをつついてやると、ココは「ひゃんっ」と可愛らしい悲鳴を上げて腰を震わせる。 「………や………な、何でそんな場所………あっ………ダメです……っ」  棒が触れるとその度に慎ましやかな窄まりがヒクヒクと蠢く様が面白くて何度も繰り返しツンツンとつついていると、すっかり動揺したココは涙声で嫌だと訴えてくる。しばらくその反応を楽しんだ後で今度は棒の先端で窄まりをやさしくくすぐってやると、そこにキュッと皺が寄りココは身を捩りだす。 「………あっ………どうか……おやめください………そこは汚れた場所なので………んっ」 「ではここはどうだ?」  窄まりに当てていた棒を、今度はゆっくり下へと滑らせていく。 「………はあっ……!」  窄まりと玉袋の合間を繰り返し棒の先端でなぞってやると、ココの唇から蕩けたような声がこぼれる。会陰と呼ばれるその部分は肛門と男根のつなぎ目にあるただの空白地帯のようにも見えるが、実は両方の性器の神経が集まっていて、敏感な者だと穴や男根を弄らなくてもここを刺激し続けただけで達するようになってしまう。それほどの性感を得られる部位だ。  つなぎ目をなぞるようにそろりそろりと行ったり来たり棒を動かし続けると、次第にココの華奢な体が震え出しその背中にはうっすら汗が浮いてくる。漂ってくる青臭くもどこか甘い少年の汗の匂いに煽られて、今度は男の泣き所である会陰に食い込むくらい無遠慮に棒を押し込んで刺激してやる。 「ひゃあっ………あっ……いやっ」  会陰の丁度内側にあるのは前立腺だ。そこを表から刺激されるたまらない性感にココの尻がシーツの上に崩れた。 「誰が勝手に休んでいいと言った。尻を上げろ」 「………でもっ……………そこ、触られると、腰も脚も……勝手に力が抜けてしまって…………ああっ」  何度も体制を直そうとしても、その度に会陰越しに棒で前立腺をグリグリ押し上げられココはシーツの上に力なく倒れてしまう。 「まったく、堪え性のない子供だ」 「…………申し訳……ございません………」 「おやなんだ?おまえのものが反応してるじゃないか」 「……え……………うそ………」  未知の性感に晒され、ココのものはいつの間にかゆるりと形を変え始めていた。  「前を弄ったわけでもないのに、おまえはこんな場所を刺激されて心地よくなっているのか?」 「…………ちが…………っ………わから、な………っ……」 「人前で勃たせておいて何が分からないだ、恥ずかしい奴め」 「………ごめ………ごめんなさい………」  指摘を受けたことがあまりに恥ずかしかったのか、ココの声が涙に掠れていく。一方ハイネは責めるように言いつつも、徐々に平静を失って乱れていく少年の様が愉しくてしょうがなかった。 「おまえはなかなか淫乱なようでいたぶり甲斐があるじゃないか」  表面から会陰越しに刺激しただけでも腰が立たなくなるほど感じてしまっているのだ。窄まりに男根を突き立てて中から直接前立腺を突き上げてやったら、この子供はきっと尻だけで極めることが出来るようになるだろう。そこまで躾けてやったら、逃げられないように男根と玩具とで中と外から前立腺を挟み込んで激しく刺激してやろう。この子供は理性をかなぐり捨て、悦がり狂って正気を失ってしまうことだろう。  快楽に溺れたその無様な姿を早く見てやりたい……夢想だけでもハイネの体は熱く滾ってくる。  だが今すぐこの子供を心が壊れてしまうほどの快楽に沈めてやりたくとも、ココの窄まりはちいさな身体に相応のあまりにちいさな穴だ。このままでは長大な獣の雄はもとより、ごく平均的な大きさの人の男の雄すら入りそうにもない。まずは硬い蕾を解してどんなものでも飲み込めるようにしなければならないだろう。  ハイネは再び化粧箱を引き寄せて中に入っていた小瓶を取り出す。蓋を開けると甘い香りがした。これは性交に用いるための粘度の高い香油だ。小瓶を逆さにして予告もなくその中身をココの下肢にぶちまけてやるとつるりとした尻に重い液体がとろりと垂れて、香油の黄金のベールが尻の狭間にある窄まりも濡らしながら滴っていく。  ココは何が起きたのか分からない様子で香油の冷たさに肌を粟立てながら振り返ってこちらを見つめてきた。こんなときでも変わらず、澄んだきれいな色の目だ。その目がもっと泣き濡れる様を見てやりたい。ハイネはぶちまけられた香油を持っていた細い玩具の棒の先に絡めると、尻の狭間にひっそり息衝く窄まりに当てた。 「ひっ」  揶揄うようにまたツンツンと棒の先でつついてやると、粘性の液体は棒が窄まりに触れたり離れたりするだけでニチャニチャと卑猥な音を立てた。しかもココが触れたことも見たこともないであろうその場所への悪戯に、窄まりは驚いたように収縮しだす。 「なんだ、堪え性のない。もう尻穴をひくひくむずがらせて欲しがっているのか?」 「………欲しがる…………何を、ですか………?」 「お望み通りおまえの中を弄ってやろう」  その言葉も言い切らぬうちに、ハイネは狙いをすませたように棒をぴたりと窄まりの中心に押し当てて、ぐっと圧を加えていく。すると僅かにだが、その先端が中に潜り込む。 「いやっ、何っ!?…………あぅっ………!!」  処女穴らしく固く閉じて抵抗しているものの、強引に押し込もうとする力とぬるぬるとまとわりつく香油の滑りには敵わないのか、ちいさな窄まりはゆっくりと口をこじ開けられていく。 「ひっ……痛いっ………やだ、あっ……………な、なに………?」 「力を抜け。強張ったままだと辛いぞ。いい子にしていたらたっぷり解してやる」 「あ、でも………変っ………いやあっ、そこ、だめぇっ………なんで……?何でお尻に………やあ、中、中に挿れないでっ!!」  たとえたかだか大人の指ほどの太さの淫具であっても、本来出口であるはずの排泄器官を淫具で無理矢理遡行される行為は並の不快感と異物感ではないらしく、ココは寝台の上で鳥肌を立てて震えだす。 「いい締りじゃないか。しっかり持っていないとおまえのここは中から外へ玩具を押し返してくるぞ」 「…………っ……だめです……………こんな……無理です……っ…」 「無理なものか。もう半ばまで挿ったぞ。どんな感じだ?悦いのか?」 「…………い…痛い、です………」 「ほう。では挿れるのが嫌なら、出すのはどうだ?」  今度はようやくココの奥に納まりかけたものを一気に引き抜いた。 「ひっ………!!」  その途端、内側を犯される未知の感覚に晒されていたちいさな背中が大きく弾んだ。 「……………ああっ!!」 「なんだ。おまえは挿れるよりも出すときのほうが気持ちがいいのか?」 「…………ぁ………気持ち、いい………?」 「まだそんなこともわからないのか。ならば何度もやって覚えさせてやる」  再びまだまだ固い窄まりに木製の淫具が押し込まれていく。 「………はぁ……っ」 「もっと尻穴を緩めてみろ。楽になれるぞ」 「………無理、です……っ…こんな…………お願いします……痛いんです……もう……やめて………」 「よく言う。痛いだけではないくせに」  くちゅくちゅ音を立てて挿入し、窄まりが木の棒の太さに馴染んできたところでまた予告もなく一気に引き抜く。これを繰り返しているうちに次第にココの様子が変化していく。 「……ぁん………やぁっ………!」  苦しくてたまらないはずなのに、ココは少しずつ快楽を感じ始めていた。  腹に異物があれば出したくなるという人体の原始的な欲求は抑えられるものではないし、後肛というのはもともと出すことで生理的な快さを得るように出来ている。異物を挿れられる不快感と出す快感、それを強制的に何度も何度も交互に味合わされていれば、苦しいはずなのに淫具が窄まりから引き抜かれる度にどうしても体は逆らい難い排泄の快楽を拾ってしまうのだ。 「あんっ」 「いい声だ。もっと私を愉しませろ」  何も知らないココには人の手によって強制的に味合わされるその快楽はあまりにも刺激が強すぎるのに、ハイネはますます容赦なく淫具を抜き差ししていく。

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