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第五章・7

 キスをしながら、都は雄翔にバスローブを解かれてゆく。  湯上りの素肌を晒し、肌と肌を擦り付け合う。 (ああ、でもやっぱり感度悪い……)  相手が他でもない雄翔なのに、都は行為に感じることが無かった。 「都、大丈夫か?」 「ん。ちょっと、趣向変えてみてもいい?」 「好きにしてくれ。任せるよ」  じゃあ、と都は雄翔をヘッドボードに押し付け、背をもたれさせた。  そして、彼の脚の間に顔を埋めた。 「み、都!?」 「あの、これはね? 恋人と初めてするときには、要求しないでね?」  何でも屋をやっていた頃には、気持ち悪いから、と断っていたフェラチオ。  それを、都は雄翔に施し始めた。  相手が彼だからこそ、できることだった。

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