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第五章・6

 ベッドに掛けると、雄翔が少し上気した頬でこんなことを言ってきた。 「笑わないでくれよ? 実は俺、初めてなんだ」 「え! 嘘!?」 「勉強は、したぞ。しっかり予習はできてるから、安心してくれ」  真顔で童貞宣言をする雄翔が、都にはただ可愛くて、愛しくて。  だから、思わず抱きついてキスしていた。 「じゃあ、実践しよ。ホントの恋人できた時に恥ずかしくないように、練習しよう」 「ああ」  二人で、深く繋がったキスをした。  初めてキスをした時から、何度も繰り返し口づけあって来た。  今では、大人のディープキスができるくらい、雄翔はキスに慣れていた。  二人の仲は、深まっていた。

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