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第六章・7

「じゃあ、抜くぞ」  雄翔が都からペニスを抜くと、体内に収まりきれなかった精がごぷりと出てきた。 「ぅんッ」  ぴくん、と跳ねた都は、まだ息が荒い。  その傍に、雄翔は横たわった。 「都、俺すごく感じた。熱くなった」 「僕も。不感症なんてどこ? っていうくらい、燃えた」   二人で抱き合い、肌を擦り付け合った。  舌と舌を絡めあい、深いキスをした。 「このまま、ずっとこうしていたいな」 「そうはいかないよ。僕、晩ご飯作らなきゃならないんだもん」 「一気に現実に引き戻して来るなぁ」 「ふふふ。ごめん」  シャワーを二人で浴び、部屋を出た。  夢のような、出来事だった。

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