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⑯仕返し……!? ─雷─⑧※

 シコシコされたらひとたまりもねぇって言ってんのに、エロモード全開の迅さんってば、俺用のコンドームをポケットから取り出すことさえ惜しんでる。  迅のでっかい手のひらの中に、俺のチン○はすっぽりイン。やめろってか弱く言いながら迅の手に自分の手を重ねると、一緒にシコシコしてるみたいになって余計恥ずかしくなった。 「あぅッ……ンン……ッ♡ 迅ー……ッ♡」 「二発目イきそ?」 「んッ……♡ も、すこし……ッ」  そう……俺はもう一発抜かれた。いや、握り込まれてシコッ……てされたら、ぴゅって出た。早漏ぴえん。  イッたうちに入んねぇとワケの分かんねぇことを言われた俺は、休まず二発目を促されてるってわけだ。  まだ萎えねぇ敏感なチン○が、シコられる度に喜ぶ。人差し指と中指に挟まれて亀頭をクリクリブニブニされちまうと、イヤでもカウパーを絞られる。  もう俺のチン○が嬉し泣き。止まんねぇの。 「じゃあ……ハメるか」 「なにッ? 何する気ッ?」  今の今までチン○に夢中だったくせに、迅は俺の体を支えてた左手で自分のポケットをゴソゴソして……。  取り出したのは、コンドーム二つ。  ソレの扱いに手慣れてる迅は、歯でゴムのパッケージを破いて、ゴミはちゃんとポケットにしまい、ぬるっとしたソイツを俺のチン○に手早く装着した。  これはまぁ、分かる。  一発目は着ける間もなく俺がぴゅぴゅっとイっちまって、精液は便器の中に流れてったけども。二発目はタイミング分かんねぇもんな。  でも迅は、二枚目を開封した。  え、二枚重ね? シコるだけでそんなことする? 「ちょッ? それは……ッ?」 「指入れようと思って」 「ヘッ!? いや、えッ!? なん、えッ!?」 「動揺し過ぎ」 「いやだって、……エェッ!?」  迅さん! 今なんとおっしゃいました!?  俺の聞き間違いじゃなかったら、「指入れる」と……聞こえちまったんですが……! 「でもそんな……ッ、イチジクしてねぇから! きちゃないぞ!」 「きちゃなくない」 「きちゃない!」 「きちゃなくない。てか俺らの間にイチジク必要無ぇから。雷にゃんが嫌がるからやんねぇだけで、俺お前のケツなら余裕で舐めれるし。舌突っ込んでキレイにしてやれるよ」 「それきちゃないってば! ヘンタイッ!」 「何だよ、さっきから。きちゃないって。舌っ足らず可愛いかよ」 「ひぃッ!?」  言うこと聞かねぇヘンタイだなぁ!  おまわりさん!! 本来勃起したチン○に装着するものにいそいそと中指を入れて、ついでに人差し指まで入れて嬉しそうにニヤついてますよ、この人! 逮捕して! 「ほら、こうして指にゴムはめるんだよ。それでいいだろ。……お、これちょうどいい。二本レッスンいけそうだ」 「どの辺がちょうどいいんだ!!」 「え? この辺?」 「あん……ッ♡」  どうしよ……俺の彼ピッピがエロモード大全開。  ゴム越しに二本指を〝こんにちは〟されて、ツンッと穴を押された俺は……俺はいったいどうしたら……ッ!?  てか俺、結局〝初☆指一本レッスン〟の時しかイチジク使ってねぇ。作法だって聞いてたから洗わなきゃなんねぇと覚えたのに、二回目のレッスンで味をしめた迅はイチジクなんか必要ねぇとのたまう。 「次いつ雷にゃんのアナル触れんだろって機会待ってたんだよなー。ウチ来てももっさん達に雷にゃん取られちまってヌきっこ大会が限度じゃん? ここだとシチュエーションも最高。イケそうだな」 「やだぁぁッ! 全然いけそうじゃねぇよ! 迅、ここどこだか分かってる!? 学校だぞ!? せめて家で……ッ!」 「ウチはムリじゃん。……あぁ、ローション付きゴムは神だよな。ちゃんと入り口ほぐしてから入れてやるからな? 痛かったらすぐ言えよ?」 「ちょッ、ちょっと迅さん、聞いてますぅッ!?」 「聞いてるって。うるせぇ口だな」 「む、ンッ♡ はぅ……ッ♡」  壁に手を付けって命令したり、顎クイからの振り向きざまチュー求めてきたり、迅さんってば横暴。  ただでさえねちっこいキスは苦しいのに、二十七センチの身長差じゃ俺もかなり頑張んねぇと続けらんない。  ふくらはぎプルプルさせて、迅のエロ温けぇベロ追いかけてる雷にゃん、めちゃめちゃエライよなッ? 「んッ……♡ んむッ♡ ンン……ッ♡」 「先っぽだけ、な?」 「んーんッ! んーんッ! んん゛ーーッッ!」  キスに夢中になってて油断してた!!  パンツん中に突っ込まれた、ゴム付きの手のひらでお尻をモミっと揉まれて飛び上がりそうになったが、唇は離れてくんねぇ。  どうしたらいいッ?と童貞処女らしく狼狽えてたらもう、あっという間に迅のテンポ。  ゴムのぬるぬるを利用して、穴にぐにゅんと入ってきたのは間違いなく俺の彼ピッピの指……。 「せっま……」 「は、はぅぅ……ッ! うぅぅ……ッ」 「もう少し入れてい?」 「だめぇぇッ! んん……ッッ!」  そんな甘ったるいイケボも隠し持ってたのかお前ぇぇッ!  俺の承諾ナシに侵入しといて、さらにぬちゅっと指を進められる。  痛みは無えけど違和感バリバリ……! 若干回しながらどんどん入ってくる指の感触に、必死で慣れようとすんのは前回の経験が活きてる証拠。  わざわざ迅の体の方向かされて、仕方なく胸に倒れ込んでしがみつく。迅の制服が汚れねぇように、チン○が当たらない距離を保とうと気を使ってる俺、やっぱエライ……! 「雷にゃん、後ろも前もゴムはめてんな」 「お前が……ッ、ハメたんだろッ! んぁぁッ♡」 「大声出すと締まるって。もう知ってんだろ? ほら、……ほら」 「あッ……ちょっ……ぐるぐる、すんな……ぁあッ♡」 「萎えてねぇからどんどんいこう」 「おーいーッ! 先っぽだけって……やッ♡ 言ったじゃ、ふンーッ♡」 「男の〝先っぽだけ〟は信じるな。……てか喘いでるようにしか聞こえねぇんだが。ほんとにイヤがってる?」  

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