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ドキドキと……

******** 夜、メールを受信した。 アキラさんから。 デートしよう♪ アキラさんからの初メール。 俺はメールじゃなく電話をかけた。 「メールで返してくるかと思った」 明るいアキラさんの声。 「………文字より声聞きたいなあって」 正直な気持ちを言葉にしたら、アキラさんが黙ってしまった。 やべえ、引かれた? 「あの、アキラさん?」 恐る恐る名前を呼ぶ。 「ユノ、今、めちゃくちゃ抱きしめたいかも」 その返事はドン引きしてないって事かな? 「車出すからドライブもしよう!夜の都市高綺麗だからさ」 「はい。どこで待てば良いですかね?」 「今から10分後に着くからさ着いたらワン切りするよ」 「はい」 電話を切ると俺は用意をする。 俺は爺様の所有する一軒家に住む。 爺様と雅美さんは写真屋が住居になっているから、そこに住んでいる。 一軒家から写真屋まで歩いて10分くらい。 誰か住んでないと家は直ぐに傷むからって安くで貸してくれてて、一軒家に住めるラッキーな俺。 だからアキラさんも俺んちを知っている。 用意っていっても女じゃないから化粧するわけじゃないし、 そもそもデートって何するんだっけ? 初デートだから良く分からない。 そんな事を考えている間に10分経ったらしく携帯が1コール鳴った。 急いで外に出ると俺に手を振るアキラさんの姿。 「こんばんは」 頭を下げて近くに歩み寄る。 助手席のドアを開けてくれたので乗り込む俺。 「ユノ」 アキラさんは助手席の俺をギュッと抱き締める。 アキラさんの香水がフワリと香。 さっき抱きしめたいと言ってたもんなあ。 「なあ、ユノは抱き付いてくんねえの?」 あっ、 そっか、抱きしめ返すもんなのか。 「すみません、慣れてないから」 両手を回してアキラさんを抱き締める。

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