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2話-16

 小説なんて、国語の授業中や教科書でもなければ読むことはない。  ラノベすら字を追っていると眠くなるからコミカライズされたものしか見たことがなかった。  そんな俺が、家に帰り没頭して小説を読んでいる。  間宮さんの文章は、すらすらと言葉が頭に入っていく感じで、もはや文字アレルギーの俺にも読みやすかった。  なにより、感情の冷めたような間宮さんの、感情の欠片が見えるようだった。  それはとても奇妙な感覚で、胸が熱くなる。 『睦(チカシ)の指が早希(サキ)の割れ目をなぞる。早希は甘い声を漏らした。』 「っ……!」  夢中になって読んでいたのに、俺は思わず顔を上げて本を置いた。  それは、どんなジャンルか聞かされていない俺からすれば予想外の展開だった。  文章は写実に、男女の行為をありありと書き連ねていた。  童貞の男子高校生には、まこと刺激の強すぎる内容だ。  それは官能小説と呼ばれるジャンルで、間宮さんが書いていたのは官能小説だったらしい。 「……っ」

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