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Hakoniwa18
心の中にじわりと広がっていく、温かで不思議な感情にとまどいながら、三上は暗闇の天井を見上げた。
ああ言えばこう言う。面倒臭い奴だなと、三上は小さく息を吐いた。胸をくすぐられるような、居心地の悪さ。
でも、嫌じゃなかった。
◇◇◇◇◇
宮部と暮らし始めて二回目の週末。
宮部はパソコンにかじりつき賃貸物件を探しているが、以前と同じく家賃三万円台という物件はなかなか見つからないようだ。都内で求めるレベルじゃないだろうと呆れつつ、三上は宮部の背中を眺めながら頬を緩める。
見つからなければずっとうちに居たらいいと心の中でひとりごちた時、バスルームの給湯パネルから軽快な音楽が流れ、宮部が顔を上げた。
「三上係長、お風呂が沸きましたよ。どうぞ」
当たり前のように三上に声をかけ、再びパソコンへと顔を戻した宮部を見て、ふと、悪戯心が沸いて来た。
「一緒に入るか」
宮部の背中が固まった。
「うちの風呂、結構広いだろ。一緒に入ればすぐに飯も食えるだろう」
名案とでも言わんばかりに声をかけ、宮部の肩を掴むと、途端にイヤイヤと激しく抵抗された。
「え、遠慮します! どうぞお一人でごゆっくりと!」
「恥ずかしがる事ないだろ、ほら来いよ」
いいですいいですやめてくださいと首を振る宮部の腕を強引に引き、バスルームへと連れて行く。
「ついでにアナルマッサージもしてやる」
思いつくままに呟いた一言を、宮部は聞き逃さなかった。
「だ、大丈夫ですからああ! じ、自分でします!」
真っ赤になって叫ぶ宮部を見下ろし、三上は楽しそうに笑った。
「じゃあ、見ててやるよ」
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