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Hakoniwa20

 小刻みに身体を震わす宮部の後ろ姿が可愛くて、そっと耳元へ唇を近づけた。耳たぶを甘噛みすると、宮部は腰を揺らしながらひゃんと啼いた。 (ぐずぐずになってる、感度が高い)  尻孔を指でかき混ぜながら、耳穴に舌先をぬるりと差し込む。ぴちゃぴちゃと音を立てて耳中を犯すと、宮部は震えながら声を漏らした。 「ふぁ…へ、へん……音、すごいいっ……」 「耳も尻も好き勝手に弄られて、気持ち良いのか」  煽るように囁くと、泣きそうな声で、はいと応えた。 「痛くはないか、無理はしていないか」  三上が訊ねると、宮部はふるふると首を振る。 「い、痛くない、気持ちいい、です……」 「もっと気持ちよくしてやる」  耳元で誘導するように囁くと、宮部はとろんとした表情で小さく頷いた。宮部に傷がつかないようにゆっくりと、既に二本の指を咥えた入口に薬指の先を当て、入口を押し広げた。 「あ、な、なに……く、苦しい、無理っ……」 「俺の指を三本も咥えたぞ、ギチギチだな……大丈夫、ゆっくり解す」  三本の指をばらばらに動かし、うねる内壁を押し広げ、根元までしっかりと咥えこませた。小さな菊門が懸命に皮膚を伸ばし、自分の指を受け入れて吸い付いてくる。たまらなく可愛い。もっと開発したい。 「ひ、あ、あ…………」  半端に開かれたままの宮部の口元から唾液が溢れ、垂れ落ちた。奥まで押し込んだ指を入口手前まで引き戻し、腹側の内壁を弄るように動かすと、宮部はひっと声をあげた。 「や、やだ、なに、これ……急にゾワゾワっ……」 「結音、ここがお前の前立腺だ、わかるか」 「わ、わかんな……ひあっ」  膨らんだ内壁を指の腹で叩くように触れると、宮部の足がガクガクと震え始めた。 「ひっ、こ、こわい、み、みかみさん、みかみさん、たすけて……」 「こわくない……大丈夫、俺が居る」  壁に頬を押し当てながら必至に耐える宮部を見つめ、三上は口元をほころばせた。 「大分解れてきたな。今日はここまでにしておこうか」 「ふぁっ……」  宮部の孔からゆっくりと指を引き抜くと、滑ったローションがどろりと流れ落ち、宮部の内股を伝った。  がくりと崩れ落ちた宮部の身体を両手で支え抱きしめてやると、宮部は素直に身体を預けてきた。 「ほら、湯船にはいれ」  ふたりで湯船に入り、宮部を正面から抱き寄せる。宮部の頬をそっと撫でると、宮部の表情が緩んだ。

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