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番外編 バカップル
そして辛いくらいの快感に襲われて目を覚ます。
「あ、起きた。」
「な、にして······っ、ん、ぁ、いやぁっ!」
腰が震える。相変わらず先端ばかりを触られて耐えられずに射精した。
「は、ハル、こっち、こっち動いて······っ」
「んー、待って、潮吹こうか」
「えっ、ぁ、ぐぅぅっ······!!」
射精した後に同じように触られるのは辛い。抵抗してもハルの方が力が強いし、今日は酔っ払ってることもあって加減してくれないから本当に鬼。明日の朝、ぶん殴ってやる。
「あぁ───ッッ!!」
「は、上手だな。」
プシャって潮を吹いて、ハルはそれを褒めてくるけど別に嬉しくない。
「ん、んぅ······ハル、ヤるならちゃんと、俺のこと抱いてよ······っ」
「······可愛いなぁ。」
沢山キスされて、律動が始まった。
ずっとぬるま湯に浸かったような優しい快感が気持ちいい。
「はぁ······気持ちいいな、陽和。」
「ん、んっ、きもちぃ······ぁ、あぅ······」
「今日な、会議でな、お前の話になったんだ。」
「ぁ、え······?何で······?」
やっとハルとちゃんと話せた気がする。俺が話せるようにか、優しく抱きしめながらゆっくり動いてくれるハルが愛しい。
「んー······、お前が可愛いから。」
「はぁ······?ハルってば、本当、頭悪くなったね。」
「お前のことに関してはな」
ちゃぷ、とかぐじゅ、とか、音が鳴る。
舌を絡めてキスをして、どちらともない唾液を飲み込んだ。
「んふ、ハルは馬鹿だねぇ。」
「何でもいい」
「そんなところも、好きだけど······。っあ!」
突然腰を掴まれて、激しい律動が始まった。ハルの背中に回した手に力が入ってしまう。
「ぁ、あ、んぅっ······はぁ、ふぁ······っ!」
「悪い、中に出すぞ。」
「ん、だ、してぇ······っ」
少しすると中に広がるじんわりとした熱。それと同時に体に走った大きな快感。しばらく放心していた。その間にペニスが抜けて、隣に寝転んだと思えば後ろから抱きしめてきて、またペニスを挿入される。
「んっ、も、う無理······!」
「やだ」
「やだじゃなくてっ!」
「朝まですんぞ。」
「〜〜っ!!バカぁ!」
まだ硬さを保ってるそれが動き出す。もう無理、死んじゃう。
結局朝方までハルに散々愛されて、疲れきった俺は翌日、ベッドから動けない日を過ごすことになった。
***
「すみませんでした。」
「許さない。」
ベッドに寝転ぶ俺と、同じベッドで土下座をするハル。
「正直、お前を抱いた記憶しかないです。」
「そこを忘れられてたら別れてたところだよ。良かったね。」
「それは本当に良かったです。」
ハルが悲しそうな困ったような表情で俺の様子を伺うから、ブフッって吹いてしまった。
「いいよ、許してあげる。」
「······お前、俺に甘いな。大好きだぞ。」
「えー、なんか大好きが安い。」
「はあ?俺の大好きは高いぞ。」
抱きしめられてキスされる。頬を撫でられて、髪をグシャグシャってされた。
「あー、もう、グシャグシャじゃんかぁ!」
「いいじゃん。俺しか見ないよ。」
「······もう1回大好きって言って。」
恥ずかしいから布団で半分顔を隠しながら、そう言うと、ハルは優しく笑って額にキスをしてくれる。
「愛してるよ。」
「んふっ、俺も!」
ベッドから動けなかったけど、朝からハルとイチャイチャできたから、幸せな日だった。
番外編 バカップル
END
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