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20.平日なのに連続お泊り

 その日の夜も俺は何故か岡の家にいた。  親友の安田と会うのは金曜の夜である。木曜日はジムに行く。岡は俺とどうしても週末を過ごしたかったが、それがかなわないので水曜日の夜も泊まってほしいと懇願した。泊まってヤることと言えば一つなのでそれはそれで照れてしまうのだが悪い気分ではない。火曜日の下着などは洗濯して乾かしておきますからと言われれば逆らう必要もなかった。そうでなくても俺は岡が好きなのだ。平日とはいえ夜も一緒に過ごせるなんてご褒美である。  着替えなどが入ったバッグは岡の家に置き、水曜日の朝から尻穴をたっぷり抉られて同伴出勤した。  今夜も定時で帰りたいので急ぎの案件をテキパキと終わらせ、岡と二人で定時に会社を出た。  今日の夕飯は炊き込みご飯とお味噌汁。漬物と岡が朝仕込んでおいたという肉じゃがだった。仕事ができて、家事もアッチも完璧なんて引く手あまただろう。そんな男に求められていることに、俺は頬が熱くなるのを感じた。 (違う違う。俺はただのセフレだろ?)  俺が岡を好きだというのは伝えたが、岡からは何も言われていない。お互い別に確認もしていないのだから扱い的にはセフレだろうと俺は思う。  本音を言えば岡と恋人になりたい。これからはずっと俺だけを犯してほしいと思う。その為にはしっかり身体を鍛え、すぐにへばらないようにしなくてはと考えた。 「本当に岡は料理上手だな。洗濯物も悪かったな」 「いえ。先輩に喜んでいただけるならこれぐらいなんてことないですよ」  シャツはスチームアイロンで皺をしっかり伸ばされ、かけられている。俺なんて面倒だからシャツ類はクリーニングにまとめて持っていっているというのに。 「それに僕は大したことはしてないです。漬物だって買ってきたものですし」 「いや、さすがにぬか漬けとか家で漬けてるって言われたらひくから」 「えー、親に押し付けられたとかありそうじゃないですか」 「ぬか床の世話とか大変って聞いたことあるぞ?」 「ぬか床って何ですか?」  軽口を叩きながら岡の用意してくれた夕食に舌鼓を打った。みそ汁の濃さも俺好みで、思わず「いい嫁さんになれるな」などと言ってしまった。 「先輩がもらってくれます?」 「俺にはもったいないだろう」 「先輩がいいのに」  流し目を向けられてどきりとした。その気もないのに口説かないでほしい。  片付けも岡がするのでやることがない。TVをつけて適当にバラエティを眺め、十分食休みをしたところで「準備してくる」と声をかけた。 「わかりました」  岡の妖艶な笑みに顔が熱くなる。道具を持ってトイレと浴室を借りて今夜も念入りに準備をした。  岡に尻穴を舐められるのはとても気持ちいいのだが、へんなことを口走りそうになるから危険だ。俺は先に尻穴にローションを仕込んでおくことにした。  入れ違いに風呂に入り、戻ってきた岡にそのことを伝えると何故か機嫌が悪くなった。 「もうローション入れちゃったんですか? 今日もいっぱい舐めさせてもらおうと思ってたのに」  岡は俺を仰向けに倒すと、お仕置きとばかりに俺の乳首を捻り上げた。 「あっ、いたっ!」 「じゃあ今日は乳首で我慢します」  岡はまず俺に口付けると、両の乳首をくにくにと揉みはじめた。 「んっ、んっ……」  優しく揉んだり、軽く引っ張ったり、乳頭を指の腹でいじられると感じてしまう。岡の口付けは性急で、俺の口腔内を舐め、舌を絡め取って何度も吸った。 「んんっ……」  口付けは気持ちいいものだということはわかっていたが、こんなに腰にクるものだとは思っていなかった。俺は岡の口付けに夢中になって応えた。やがて口端から唾液がこぼれたが、そんなこと気にならないぐらい感じていた。 「んっ、はぁ……」 「先輩の顔、えっろ」 「え……なっ……」  やっと口付けから解放されたと思ったらそんなことを言われ、俺は真っ赤になった。  岡はそのまま顎、首筋、鎖骨を舐めると、片方の乳首に吸い付いた。 「ああっ!?」  もう片方は指でいじり、空いた片手は俺の尻穴を穿った。 「お、岡っ……」 「乳首とえっろい穴でいっぱい感じてくださいね」 「ああんっ」  岡の二本の指が尻穴をぐちゅぐちゅとかき混ぜる。乳首をちゅううっと吸われたり、指先でこねたりつぶされたりした。三点責めはだめぇと思いながら、両方の乳首を舐めたり吸われたりし、ディルドで尻穴を拡張されてからやっと岡のデカマラで貫かれた。 「あっ、ひいいいいっ!?」 「次は舐めさせてくださいよ? 今度ローション勝手に入れたりしたら尿道責めしますからね」 「あっ、あっ、もうしないっ! しないからぁっ!」  俺自身の先を指でぐりぐりとくじられて、俺はあまりの快感に泣き叫んだ。もちろんそれで許されるはずもなく、寝る時間ぎりぎりまで尻穴を責められまくったのだった。  気持ちよすぎて死にそう。

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