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32.3P後の朝
結局安田と岡に二回ずつされて気絶するように眠りについた。絶対俺の尻穴は開きっぱなしになっているに違いない、と思ったけど朝には閉じていた。さすがに締まりをよくする運動とか取り入れた方がいいのだろうかと考えてしまう。
「智 、おはよう。気分はどうだ?」
「……おはよ。もうしばらくHしたくない気分だよ……」
「それは残念だ」
すぐ隣に寝ていたらしい安田に声をかけられて掠れた声で返す。すごく機嫌よさそうなのがむかつく。
「水……」
「とってくる」
安田は俺の髪にキスを落とすと、上半身裸にスウェット姿でベッドから下りた。あのキレイについた筋肉が羨ましいと思う。不動産業は意外と身体を使うと安田は言っていた。
扉が開き、水を持ってきてくれたのは岡だった。
「おはようございます、先輩。水どうぞ」
「ん」
身体を起こしてコップを受け取る。岡は長袖Tシャツにチノパン姿だった。家でもいいかげんな格好をしない岡にときめく。ごくごくと一気に飲んでしまった。思ったより喉が渇いていたようだ。
「……おはよ。ありがと」
「そろそろごはんにしましょう」
岡はそう言うと俺にちゅっと口付けてコップを受け取り、部屋を出て行った。
「……ううう~……」
すごく自然に唇を合わせていかれたことで俺は顔が赤くなるのを感じた。そうかこれが胸キュンというものか。尻もきゅんきゅんしてるけど。寝起きだから簡単に俺自身もむっくり起きてしまっている。どうしてくれるのだろう。
落ち着け落ち着けとそのまま俯いて念じていると、安田が戻ってきた。
「智、どうした? 身体つらいのか?」
頼むからこんな時に戻ってこないでほしい。
「だ、大丈夫だから! 向こうに行っててくれ!」
「顔赤いぞ。熱でも出たか?」
意外と人を気遣う安田の性質が今は恨めしい。額に手を当てられ、俺は反射的にその手を払った。
「なんでもないって!」
安田が不満そうな顔をする。まずい、と思った。
安田は俺の身体にかかっている布団を勢いよく剥ぎ取り、俺の股間を覗き込んだ。何故そこで股間を見るのか。
「なんだ、朝勃ちか。俺が抜いてやるよ」
「い、いいって! ほっとけばおさまるからぁっ……んっ!」
安田はためらいもなく俺自身をぱくりと咥えた。そしてすぐに舐めたり吸ったりしはじめる。
「や、安田! だめっ、だめだって……!」
朝からフェラされるとかどうなっているのだろう。とっととイケとばかりに片手でしごかれながら亀頭をちゅうっと吸われたりするともうたまらなかった。
「だめだって、イッちゃうから! イクからあっ!」
安田の頭を剥がそうとうまく力が入らない手で押すのだがびくともしない。これだからマッチョは嫌だ。
「ひいいいいんっっ!!」
吸引される勢いで吸われ、俺はすぐにイッてしまった。俺のちんちんは男に精を吸われる為についているわけではないと思う。それをまたごくりと安田が飲むのだからいたたまれない。
「……飲むなよぅ……」
「智がかわいいのが悪い」
「意味ワカンネ」
安田を押しのけてやっとベッドから下りようとしたが、下ろした足に力を入れた途端腰が砕けた。
「おいっ!?」
そのまま転倒しそうになったところを安田に支えられる。ううう、イカされて腰砕けとかもう、女の子じゃないんだから勘弁してほしい。
「そんなにヨかったのか?」
案の定安田がニヤニヤしながらそんなことを言う。
「……うるさい」
安田は俺を改めてベッドに腰掛けさせ、バスローブを着せると抱き上げた。
「お、おいっ!?」
「智、意外と軽いんだよな」
「んなわけないだろ!」
暴れて落とされてはかなわないので文句は言うが安田の腕の中でおとなしくする。先週の駅弁もそうだが俺を抱き上げてもびくともしない筋肉が素晴らしい。安田はそのまま俺を台所へ運んだ。
「遅かったですね。先輩を抱き上げられるなんていいなぁ」
岡が感心したように言う。
「いいだろう。駅弁もできるぜ」
「ば、ばかっ!」
「それはすごいですね。後で見せてください」
「岡ぁ!?」
岡は俺の恋人ではないのだろうか。俺が安田のイチモツで串刺しにされてよがりまくってるところなんて見たいものなのか。
「ああ、智の体力が続く限り突きまくってやるよ」
「続かないって。死ぬって……」
俺は朝からげんなりしながら岡が用意してくれた朝食を食べるのだった。
食べないと体力持たないし。
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