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45.嫉妬なんかしなくていい
土曜日はそんなこんなで一日潰れ、日曜日も朝から安田に犯されてから仕事に行くというのを見送った。俺と岡は同じ会社だから休みも一緒だが安田はそうもいかない。
「智ヤりまくりてえ~!」
欲望のままに叫びながら岡の家を出て行った。アイツ大丈夫か。
もちろんそれからも服を着ることは許されず、岡の家にいる時はほぼ裸族である。セックスを覚えたての高校生じゃあるまいしと自嘲する。でもそれぐらい俺は岡に夢中だった。
え? 岡のイチモツにじゃないのかって? もちろんそれもある。文句あるか。(誰に言ってるんだ)
ひとしきり睦みあった後、岡が思い出したように言った。
「……中島先輩のこと、ちょっと困りますね」
「んー……」
中島のことなんてすっかり忘れていた。これ以上八つ当たりをされたところで痛くも痒くもないのでどうでもいいが、ふと桂のことが気になった。
「先輩?」
岡の指先が俺の眉間を撫でる。もしかしたら皺が寄っていたのかもしれなかった。
「……いや、桂が大丈夫かな、と」
「……桂先輩、ですか?」
「ああ。逆恨みしてなんかされなきゃいいんだけどな……」
「……ずいぶん気にするんですね」
俺は顔を上げた。なんだか岡が不機嫌そうに見えた。俺は頭をかいた。
「……俺、妹がいるって話したっけ?」
「聞きました。……でも、桂先輩は先輩の同期じゃないんですか?」
「そうなんだけどさ、女の子って弱いから守らなきゃって思うんだよな。同い年だって俺とは明らかに力が違うだろ? 押さえ込まれたりしたら逃げられないじゃん」
「それもそうですね。そういえば妹さんておいくつでしたっけ?」
「んー……俺の八つ下だから、今十八か? あー、受験生か。そういえば帰ってくるなって言われてたな」
「ああ、だから尚更……」
岡は納得したように頷いた。
「じゃあ桂先輩のこと、気にしておきますね」
「岡の無理のない範囲で頼む」
残業時には上司がいたりと、必ず誰かがいるように考えられている会社だがそれでも死角はある。中島がこれですんなり諦めてくれればいいが、そうでなかった時が厄介だ。
「先輩って、女性と付き合ってた時もそんな保護者みたいなかんじだったんですか?」
「ぐっ……」
岡に指摘され胸が詰まった。高校の時も大学の時もモテないわけではなかった。女の子は好きだし、優しくするものという意識があったせいか彼女はできた。でも何故か毎回三ヶ月ぐらいでフられてしまっていた。
大学の時付き合った子にはこう言われた。
「長井君って心配性よね? まるでお母さんみたい」
と。さすがにそれは衝撃だった。せめてお父さんに……いやどっちも同じか。
「……そ、そうかもしれない……」
ダメージが深い。このまま立ち上がれなさそうだ。
「だったら納得です。でも、先輩から見て俺はどうですか? 守らないといけないかんじに見えます?」
「いや? 岡は着やせしてるだけだろ。なんか格闘技とかやってんのかなーって……」
「空手はしてました。一応段持ちですよ」
「おおー」
「だから、俺が先輩のこと守ります」
「何言ってんだよ」
笑ってしまった。そうそうそんなシチュエーションは訪れないだろう。でも岡の気持ちは嬉しかった。俺は特にそういうのはやっていないが、もし知っている女性が危害を加えられそうになった時前に出られればいいと思っている。この先厄介事が起こりませんようにと切に願った。
岡の作ってくれた昼食を食べ、落ち着いたところでまたベッドにダイブする。
猿だな、とか爛れているなとは思うが好きなんだからしょうがない。後ろから覆いかぶさるように貫かれ、両方の乳首をくりくりといじられる。
「あっ、あっ、あっ……」
「摘みやすくなってきましたよ。ちゃんと毎日チクニーしてくださいね」
「やっ、あっ……」
アナニーは許さないけどチクニーはしろってなんなんだろう。まぁこんなでかいイチモツで中をいっぱいにされてたらアナニーどころじゃないけど。つか、もうアナニーなんかじゃイケないんじゃないだろうか。
ぎりぎりまで腰を引かれ、ばちゅん! と一気に突き入れられる。
「あああんっっ!?」
入口を限界まで広げられるのと、前立腺をずりゅんっ! と抉られて俺は思わず腰を反らせてしまう。もうホント、岡のイチモツで犯されるの気持ちいい。
「ああっ……!」
岡は乳首をいじるだけではなく、俺の首にまで吸い付いてくる。跡を残さないようには考えてくれているらしく本当に軽くではあるが、俺はびくびくと感じてしまうのだ。
「やっ、岡、首、やっ……」
「泣きそうな声、超そそりますね」
うっとりしたように言いながら岡はぺろぺろと俺の首筋を舐める。だから、感じちゃうからだめって……。
乳首をぎゅっと摘まれたり指の腹で押しつぶされたりするのもたまらない。
「あっ、引っ張っちゃ……あああんっっ!!」
尻穴を犯される刺激だけでいっぱいいっぱいなのに乳首と首もなんて頭がおかしくなりそうだ。そうして俺は昼の間ずっと岡のイチモツで貫かれ続けたのだった。
恋人が絶倫でつらい。
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