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ちょっと変わった恋人との年末年始

「今年は帰省されないんですよね?」 「ああ、妹が受験だからな。気が散るから帰ってくるなって言われてる。岡は?」 「うちは弟に嫌われていますから」  岡がさらりとそんなことを言う。 「そっか」  そういえば父親が亡くなった後家族にカミングアウトして弟には絶交されたと言っていた。それに父親が亡くなったことを機に家も売り、現在は母親と弟もマンション暮らしだという。だから帰省するという考えももうないらしい。  安田は安田で実家暮らしだし、父方も母方も祖父母は他界していると聞いた。だから実家にいてもいなくても関係ないようだ。 「正月ぐらい集まらないのか?」 「お年玉を搾取されるだけだからな。どーせ3日には一度出勤しなきゃならないんだ。その時に一旦帰る」 「そっか」  今年は仕事納めが早かっただけでなく、出勤も土日を挟んでいるので休みがとても長い。自然とどう過ごそうかという話になるのだが、二人は俺にへばりついて離れない。 「年越しそばももちも買ってあります。たっぷり愛し合いましょうね」  岡がとても嬉しそうに言う。やっぱりそうなるのか。 「三が日は? お参りとかしないのか?」  俺自身初詣の習慣はないのだが聞くだけ聞いてみる。 「先輩はしたいですか?」  逆に聞き返されてしまいうっとつまった。 「んー、来年ぐらいお参りしてもいいんじゃねーの? 三人で過ごす新しい年なんだし」 「そうしよう!」 「わかりました」  安田の鶴の一声で初詣は行くことになった。これで休みの間中ずっとベッドでの生活というのは回避された。まぁ、一時的ではあるけれど。 「あ、でも」  岡が何やらよからぬことを思いついたようだ。 「姫始めはいつしましょうか。年越しそば食べてからしっぽりします? それともお参りの後?」 「そうだなぁ。姫始めってのは燃えるよな。年越しそば食べてそのままお参り行って、帰ってきてからってのはどうだ?」 「それもよさそうですね。せっかくの姫始めですからいっぱい感じてもらいたいですし」 「…………」  二人の会話にはとてもついていけない。そうでなくても岡の手は俺の服の中に入り乳首をくにくにといじっているし、安田の手はズボンの中に入って俺の尻穴を指先でなぞっている。これでも抵抗したのだが二人がかりで押さえられると身動きがとれない。 「……っ……」 「んー、でも先輩の中を慣らすにはディルドが必要ですよね。そうなるとディルドに姫始めを奪われる……?」  なんか岡が難しい顔をしてあほなことを言っている。そんなのノーカウントだろう。つか、姫始めって最初に入れるとかなんとか関係あるのか? 「あー、確かにそれはいただけないよな。つっても指だけじゃあなぁ……。いつもより念入りに舐めるか」 「先輩が少しも痛みを感じないように、安田さんがする時はちんちんをいじりましょうか」 「そうだな。メス穴をぐちょぐちょに犯すだけでも智はめちゃくちゃ感じまくるけど、痛い思いをさせるのは論外だ」 「っ、もうっ、何を言って……あんっ……」  岡が咎めるように俺の乳首を捻り上げた、と同時に俺の尻穴をなぞっていた安田の指先が中につぷりと入ってくる。昨夜洗ったから大丈夫だろうがなんだか落ち着かない。 「年末年始の過ごし方も決まったことですし、また先輩をかわいがりましょう」 「そうだな。智の淫乱メス穴は俺たちのちんちんで埋めておかないとな」 「なっ、何言って……」  安田がニヤリとする。 「智は男を狂わすからな。メス穴は俺たちのでいっぱいにしとかないと他の男にヤられちまうかもしれないだろ?」 「そ、そんなことっ……ああっ……」  つぷつぷと安田の太い指が尻穴を穿つ。 「こんなに感じやすいくせに何言ってやがる。今日もたっぷり犯してやるぜ」 「ああっ……」 「先輩ってば、エロくてかわいくてサイコーです。僕たちだけで満足できなくなったら言ってくださいね。ちゃんと先輩を満足させられる男を捜してきますから……」 「そ、そんな、ことっ……ああんっ……」 「俺もがんばらないとなー」  せっかく着た服を剥かれたのでしかたなく中を洗いに行った。岡の性癖にこの先ついていけるかはわからないけど、二人にヤられてて満足しないなんてことはないはずだ。  なんだかんだいって二人に抱かれるのが好きだから。  来年もいっぱい尻穴を犯されてしまうのだろう。そう思っただけで尻穴がきゅううううんと収縮した。     おしまい。

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