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金曜日の夜(社会人四年目:一月)1
金曜の夜。
帰宅後すぐにシャワーを浴びて、ハルの帰宅を待たずにベッドへ潜り込み、すぐに寝てしまったらしい。
ボディソープの香りを漂わせるハルに肩を揺すられ、キスをされて目を覚ました俺。
とはいえ頭はぼやっとしているし、今日はこのまま眠ってしまいたい。再び瞼を閉じかけた俺の耳元で、ハルは甘い声で囁いた。
「省吾、寝ちゃうの? 金曜の夜だよ」
「寝る……眠い」
「今週は日曜からずっと我慢してたんだよ?」
「んん……疲れたし……明日しよ……」
目を閉じたまま適当に答えていると、鎖骨をちゅうと吸われた。痛い。覆い被さるハルの身体を両手で緩く押し返したところでビクともしない。俺の気持ちなどおかいましに、俺の胸に唇を滑らせる。こそばい。胸の先端に吸い付かれ、思わず掠れた声が漏れた。
「ん……ハル、今日は眠いって……」
「でも省吾の乳首、ぷっくり尖ってきたよ、こっちも」
下半身に伸びたハルの左手が半勃ちの俺を握り、先端を弄り始めた。カリを責められ、身体が反応してしまう。くそ、どうにも寝かせない気か。
上も下も寝間着を剥かれ、あっという間に裸の俺。
乳首を甘噛みされ、舌先で焦らすように舐められて、小さな吐息が漏れる。
ハルの身体が離れ、うっすらと目を開けると、手の平にローションを垂らしながら笑顔で俺を見下ろすハルが見えた。
駄目だ、完全にやる気だ。
(今週めちゃめちゃ忙しかったくせに……)
こいつの体力は何なんだと軽く呆れながら、後孔の入口を優しく解す指先を受け入れる。目を閉じれば唇を吸われ、食される。それは純粋に気持ちよくて、俺はされるがままに唇を差し出した。
俺が喜ぶ場所を知り尽くすハルの指先に酔いしれていた最中、突然何か別のものが自分の体内に押し込められて、身体が跳ねた。
「あっ……!?」
思わずのけ反った俺の身体を片手で抱きしめ、瞬時に唇を塞ぐハル。
「んっ、ん!」
ヌプヌプと奥深くまで押し込められたそれは、突然ブルブルと振るえ始めた。
「っ……!!」
こいつ、また変なもんいれやがった!
やっと口を解放されふざけんなと声を上げると、ハルは笑顔でこう言った。
「ねぇ省吾、口でして」
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