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AAA おまけ
隣ですうすうと規則正しい寝息を繰り返す省吾を見つめながら、緩みっぱなしの自分の頬に気付き、軽くつねって引き締めてみてもまたすぐに緩んでしまう。
額の黒髪に触れ、撫でるとさらりと揺れた。現れた額にそっと唇を当ててみる。温かな省吾の体温が伝わり、愛おしさが更に募る。
先程聞いた省吾の言葉を思い出し、再び胸が熱くなると俺はたまらず省吾の身体を抱きしめた。
小さく唸り、再び可愛い寝息をたてる省吾が愛しくてたまらない。
「省吾……好き。好きだ……ああもう、好き、大好き……」
何度口に出しても、足りない。
「愛してる……」
愛してる。
こんなに誰かを想う気持ちを、省吾に逢うまで、俺は知らなかった。
知らなかった……。
「……言ってて、飽きねーの」
ボソリと呟く声に気付き身体を離すと、薄めを開けた省吾が俺を軽く睨んでいた。
「あ、起きた」
「起こされたんだばか」
「そっか、ごめん」
「まいっけど……」
眉間にシワを寄せたまま、省吾は再び目を閉じた。
その様子があんまりにも可愛くて、怒られるのを覚悟で再び抱きしめると、やっぱり低い呻き声が聞こえて来た。
「飽きないよ……言っても言っても足りなくて困ってるんだ。好きで好きで好きで」
「あーもーうるせー」
寝れねーし、と怒られた。
でも離せとは言われず、逆にピタリと身体を寄せられて少し驚く。
「黙ってくっついてろよもう……」
不機嫌な声の、優しい言葉。
「うん」
遠慮なくくっつき抱きしめると、締めつけるなと怒られた。
<終>
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