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第11話

 数年後――。  プラネタリウム建設に伴うデザイン募集の話が彰吾の元へ舞い込んだ。  彰吾が渾身の力を込めて挑んだのは言うまでもない。  募集の結果発表の前日、二人が見上げた星空はいつにも増して美しかった。 「目に痛いくらい綺麗だな……」 「えぇ……。とてもロマンチックです」  眠る前の紅茶をテラスで楽しみながら星空を見上げた二人がキスを交わした時、一筋の流れ星が二人の真上をスゥッと流れた。  長く尾を引き、煌く陰影を残して消えたそれは何かを暗示している様だった。  それがどんな意味を持っていたのか……。  二人が知ったのはその数時間後の事であった。 了

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