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第0話

――夜空みたいだ。そう思った。 「ルーゴのことはおれが護るから」 飲み込まれそうなほど透き通った瞳は、真っ直ぐにおれを捕らえていた。 その瞳を見た瞬間、彼になら自分の命を預けてもいいと本能で感じたのをよく覚えている。 「……いっしょう、護ってくれるのか」 「うん。もちろん」 「じゃあ、やくそくな」 ぎこちなく小指を絡ませ合い、馬鹿の一つ覚えのように「やくそく」を繰り返していた。 幼いながらも、おれたち二人の間には切れない絆のようなものが既に芽生えていたんだ。 約束から12年。17歳になった彼は約束通り、同じく17歳になったおれのことを護り続けている。

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